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2024年03月01日

3月に入り、日本人が好む桜の季節が近づいてきた。冬と春がせめぎあっているようで、先週から天候が悪く愛犬Q次郎は散歩に出掛けられないので、噛むと「キュッ♪キュッ♪」と鳴るおもちゃで遊ばせている。以前はペットショップで1,000円ほどするおもちゃを買っていたが、Q次郎は15分ほどでおもちゃを噛み瞬殺してしまうので、今は100円ショップで買ったおもちゃを与えている。雨の日が続き、家中Q次郎に破壊されたおもちゃが散乱し、それを見ると何とも痛ましい…。

ところで最近の日本株は右肩上がりで上昇し日経平均株価は40,000円に迫っているが、この株高に「ピンとこない」という人は多いようだ。そもそも日経平均株価とは、日本で上場している約4,000社の中から各業界を代表する企業で構成され、株式取引が活発に行われる流動性の高い225社の平均株価だ。そのため一部の上場企業によって日経平均株価は大きく左右されてしまう。今はAIブームで半導体関連企業が絶好調のうえ、円安により海外で収益を上げるグローバル企業が収益を伸ばし、こうした企業の株価が日経平均株価を押し上げている。しかし内需企業の業績は厳しいようだ。

先日発表された10月~12月期のGDPを見ると、消費を反映した国内需要は連続マイナスで、しかも新型コロナ流行前の水準よりも低い数字になっている。実際、内需企業の株価は低空飛行を続け、ベンチャー企業の株価については安値を更新する企業もある。

しかしバブル期に付けた日経平均株価の史上最高値は金融、不動産、通信など内需企業の株価で上昇し、同時に国内企業に従事する労働者の賃金も上昇していた。今はグローバル企業の業績が日経平均株価を牽引し賃金も上昇しているが、内需企業は業績に加え賃金動向でもグローバル企業と差が生じている。

今年に入り新NISAがスタートし、今の株高に踊らされた多くの人が証券会社主催のセミナーに参加している。株価に躍らされて大きな資金で直ぐに投資を始めるのではなく、腰を据えて長期分散投資を行わなければ、「投機」になりギャンブルのようになってしまう。僕も10年ほど前に投機的な投資で失敗が随分続いた。

政府は物価以上に賃上げを企業に促しているが、バブル期のような実質賃金のプラス浮上はまだ先になりそうで、国内消費が弱い環境下で日銀が金融緩和を縮小すれば、さらに重石になる可能性がある。物価、株価、そして賃金がセットで上昇していくことが景気回復のセオリーなので、今後の景気の行方は長い目で見ていく必要があるようだ。

「賃上げか…そう言えば、長くボーナスを貰ってないな~」


2024年02月16日

日本の人手不足は年々深刻化しており、近所の飲食店でも店をたたむところが増えている。人手不足の背景には、少子高齢化や団塊世代の一斉退職、非正規雇用の待遇の低さに加え、終身雇用が当たり前だった時代とは異なり、転職を繰り返す人が増加している。特に深刻なのは「生産年齢人口」に該当する15歳から64歳の人口が20年間で右肩下がりに減少し、もうすぐこの世代に加わる14歳以下の人口も減少を続けている。そこに新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言を受け、多くの企業が人員を削減し非正規社員を解雇した。その結果、新型コロナウイルスが収束し経済活動が再開されても人が戻らない状況が続いている。

その中、沖縄で暮らす義父から不動産処分の相談を受けた。義父は沖縄県北部の「やんばる」の森のゴルフ場跡地の辺鄙な場所に土地を所有しているが、その土地に隣接してテーマパーク「ジャングリア」が来年オープンする予定だ。僕は東京の大手不動産会社の方にその旨を伝えると興味があるようで、先週、一緒に現地を視察した。

那覇空港から車で約2時間の山奥に義父の所有する土地はあり、その隣接した広大な土地にはテーマパーク「ジャングリア」は建設されている。義父の所有する土地を確認すると、「ジャングリア」の正門のすぐ側だが中途半端な広さで、視察を終えた後、土地の有効活用や売却先など不動産会社の方に尋ねた。

「この土地はショッピングセンターなどを開発するほど広くないので、ジャングリアの従業員寮にした方が良いでしょうね」

「福利厚生のための寮ですか?」

「はい。今はどの業界も人手不足で頭を抱えていますが、特にレジャー施設は人手不足が深刻で、人員を確保のために好待遇で快適な寮を建設し人員を集めています」

そう言って彼はこう続けた。

「ここに来る前に調べたんですが、「ジャングリア」を運営には1,000人ほどの従業員が必要だそうです」

「1,000人!?沖縄の中心部から離れた山奥ですよ。そんなに集まりますかね~」

「福利厚生を充実させないと従業員が集まらないでしょうね」

「なるほど~」

彼は東京に戻り複数の企業に打診すると言って現地で別れた。

これからの時代は賃金を上げ、福利厚生を整えて好待遇で採用活動をしないと人員の確保は難しいようだ。今後、日本の企業の販管費はさらに膨らみ利益を出すことは難しくなりそうだ。

来週は祝日でブロブ更新はお休み。皆さん素敵な連休を!


2024年02月10日

愛犬Q次郎は寒がりなので、冬の間は毛をカットせず毛は伸びてモコモコしている。犬は春と秋にかけて毛が生え替わる換毛期がある。秋の換毛期は寒い冬に向けてフサフサとした保湿性の高い冬毛に生え替わり、春の換毛期は暑い夏に向けて密度の少ない夏毛に生え替わる。先日、Q次郎を久しぶりに風呂に入れると、毛が多く抜けたので春が近づいていることがわかる。

ところで今年からNISAが新しくなった。昨年までは、一般NISAとつみたてNISAの2種類に分かれ、どちらかを選択する必要があったが、新NISAでは成長投資枠と積立投資枠が設けられ、併用することができる。新NISAの成長投資枠は、これまでの一般NISAを引き継いだもので、積立で購入することも可能だが一括して購入することもできる。積立投資枠は、これまでの積立NISAを引き継いだもので、名前のとおり積立で定期的に投資を行い長期で分散投資ができる。今までのNISAの非課税保有限度額は、一般NISAが600万円(120万円×5年)、積立NISAが800万円(40万円×20年)だったが、新NISAの非課税保有限度額は1,800万円と拡大された。ただし成長投資枠は1,800万円のうち、1,200万円までの利用上限がある。

先週、以前から相談に乗ってもらっている投資アドバイザーの方に連絡を取り、ZOOMで面談をした。彼との出会いは、僕が投資で失敗を繰り返していた頃、彼の投資に関する著書を読み感銘を受け会いに出掛けたことがきっかけだ。彼は僕にインデックスファンドでの積立投資やポートフォリオの組み方など投資の基本を教えてくれた。

ZOOMの面談で僕は彼に現状を説明し、どのように新NISAを運用するべきか相談すると、こうアドバイスをしてくれた。

「まず特定口座の積立を一旦止め、保有している銘柄は放置して新NISAで非課税保有限度額まで運用するべきです。そして新NISAの限度額まで達したら、再び放置した特定口座で積立を再開すれば良いですよ。非課税枠を最大限利用するべきです」

「なるほど~。では新NISAではどのファンドが良いですかね~?」

「基本的に現在、特定口座で運用しているファンドで良いですが、最近は手数料が低いファンドも登場しているので、特定口座で運用しているファンド設計に似たもので、手数料の安いファンドで運用するべきでしょう」

「わかりました!頭がスッキリしました」

「これからも航海は続きます。ひたすらまっすぐに投資を続けて下さい!」

彼との面談後、僕は彼のアドバイスを具体的に落とし込み、新NISAの設定を終えた。

これからの航海は嵐や凪の日もあるだろう。一体どんな航海になるのだろうか。


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