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2024年09月27日

今週に入ると残暑は落ち着きエアコンを使用せずに過ごせるが、住んでいるマンションは改修工事中で外壁は足場に囲まれ夜は窓を開けて寝ることができず、エアコンを使用している。早く窓を開けて自然の風に包まれて寝たいが、改修工事が終わる頃は晩秋なので窓を開けて寝ると寒いだろう。僕の好きな秋なのに…。

ところで1980~1990年代は、多くの日本人が海外旅行に出掛け豪華なホテルに泊まりブランド品を買いあさっていたが、今では海外に出掛ける日本人よりもはるかに来日する外国人が増えている。街を歩くと中国人?それとも台湾人?や、韓国人などの外国人観光客を見掛ける。多くの外国人観光客が来日することで観光業や外食産業は潤い歓迎している。

来日する外国人観光客数は2005年には約673万人だったが、年々増加し2018年には約3,120万人まで拡大し、わずか13年間で4.5倍も増加した。その後、新型コロナウィルスの影響で外国人観光客は大きく減少したが、新型コロナウィルスが落ち着いた2023年には2,500万人まで回復した。そして2024年は昨年よりも増加が見込まれ、中でも中国、台湾、韓国の外国人観光客が増えている。

日本観光の価値が高まったことで外国人観光客が増えるのであれば嬉しいが、実際は日本の国力が低下し円安が進んだことで、日本での観光や買物が安くでき外国人観光客が急増している。

昨今、OECD(経済協力開発機構)の2020年のデータによると、日本人の賃金は韓国よりも低いことが判明した。日本の平均賃金はOECD加盟35カ国中22位で、19位の韓国よりも年間で38万円ほど低いそうだ。このOECDの賃金調査は名目の賃金ではなく「購買力平価」で、「そのお金でどれだけのものが買えるか」という金額を指している。「購買力平価」は賃金とともにその国の物価が反映され賃金での購買力を比較しているもので、日本人は韓国人よりも38万円ほど生活が厳しいことになる。さらに2021年には日本はさらにランクを落とし24位で、日本の賃金はOECD全体の平均よりも年間1万ドル(140万円)ほど低く、先進国の中では低賃金国になっている。

「茹でカエル」カエルは熱いお湯の中に入れると、耐えられずにお湯から飛び出してしまうが、水の中にカエルを入れ徐々に温めると茹で上がって死んでしまう。これは緩やかな環境変化に気づかず致命的な状況になることの例えだが、日本人は「失われた30年」の間に「茹でカエル」になってしまったのかもしれない。 日本の若者も「茹でカエル」にならないために、海で閉ざされた小さな島国から飛び出し、もっと広い世界から日本を見つめる必要があるのではないだろうか。

2024年09月20日

今秋の彼岸入りは9月19日だが、まだまだ猛暑が続いている。「暑さ寒さも彼岸まで」昔からの言い習わしで、夏の厳しい残暑はお彼岸の頃に落ち着き季節は秋へと加速する。しかし温暖化の影響で夏はさらに長引きそうで、今後、この言葉は使われなくなるかもしれない。

先週も猛暑の中、汗だくになり自転車で筋トレのため市民体育館のトレーニングルームに出掛けた。早速、下半身を鍛えるため「レッグプレス」というマシンに向かうと、「故障のため使用不可」と張り紙がされている。「レッグプレス」は座った状態でプレートに脚を乗せ、そのプレートを脚で押し伸ばすと、プレートから延びるワイヤーを介して重りが上がり負荷が掛かるマシンで、主に太腿やお尻の筋肉を鍛えることができる。僕は近くにいた体育館スのタッフに「レッグプレス」はいつから使用できるか尋ねた。

「いつ頃からレッグプレスは使えるんですか?」

「1カ月ほどで新しい部品が届き交換するので、申し訳ありませんが、しばらくはスクワットなどで鍛えて下さい」

「わかりました…。(スクワットならわざわざここに来んでも、自宅でもできるし…)」

そこで、負荷を掛けるために20㎏のダンベルを持ち1セット12回の3セットで「スクワットをすることに。回数を重ねると足にずっしりと負荷が掛かる。

「お~!これは結構、筋肉に効いとるなぁ~」

翌朝目を覚ますと、太腿が酷い筋肉痛でスムーズに歩くことができない。「スクワット」はバカにできんな。そこで自宅に戻り「レッグプレス」と「スクワット」の違いを調べてみた。

「レッグプレス」は座ったまま重たい物を脚で押すエクササイズなので、脚(大腿四頭筋とハムストリングス)を集中的に鍛えることができるが、この動作は日常生活で必要なエクササイズではないという。逆に「スクワット」は立って行うエクササイズなので脚だけでなく、体幹、お尻、上半身も同時に鍛えることができ、複数の筋肉群が同時に使われカロリーの消費量は高く効果的に全身が鍛えられるそうだ。また「スクワット」はベッドから出る時、階段を上る時、椅子から立ち上がる時、乗物への乗り降りなど日常生活で頻繁に使う動作のエスさサイズだという。

「なるほどね~!そう言えば、高齢になっても舞台に立ち続けた女優さんは毎日スクワットをやっていたな~」

これからトレーニングのメニューに「スクワット」を取り入れることにした。今回の筋肉痛は3日ほど続き、まともに歩くことができなかった。

2024年09月13日

来週の月曜日は「敬老の日」で3連休だ。そもそも「敬老の日」は9月15日に固定の祝日だったが、祝日法の改正によりハッピーマンデー制度が適用され、「敬老の日」は9月の第3月曜日に変更された。ハッピーマンデー制度とは、祝日の一部を月曜に移動させ土日を含め3連休とし、余暇活動を拡大促進させることが目的で、「敬老の日」以外にも、「成人の日」、「スポーツの日(体育の日)」、「海の日」が、固定から月曜日に変更になった。

しかし「敬老の日」の日付が変更になることへの反対も根強く、9月15日は「老人の日」として残し、9月15日から9月21日までを「老人週間」とし、お年寄りの社会参加や健康長寿社会の促進など、さまざまな啓発活動が行われている。「敬老の日」がお年寄りを祝う日であるのに対し、「老人の日」はお年寄り自身が元気でいきいきと暮らすことを促す日としている。では「敬老の日」がどのような経緯で始まったのだろうか?

「敬老の日」の制定は諸説あるようで、まず兵庫県のある村で9月15日は「としよりの日」とし、地域でお年寄りを敬う日として定着しており、それが全国へと広がり「敬老の日」の制定に繋がった説や、聖徳太子が生活困窮者や身寄りのない人を収容するための施設「悲田院(ひでんいん)」を9月15日建立し、その施設が孤児院や老人ホームの役割を担っていたことが起因している説。そして岐阜県の「養老の滝」で、貧しいきこりが滝の岩間で汲んだ湧水を老いた父に飲ませたところ、若々しく元気になった話が都に伝わり、当時の天皇が9月15日にこの地の水を「老を養う若返りの水」と称え、年号を「養老」と改元したことによる説などがある。

「敬老の日」に高齢のお袋を温泉に連れて行き祝う予定だったが、まだ暑い日が続いているので、もう少し涼しくなってから連れて行くことになった。誕生日をあと数回迎えると90歳になるお袋は徐々に足腰が弱くなり、一人で外出することもままならない。週に3日ほど僕が送迎し病院へ通院しているが、それ以外はあまり外出をせず家で眠っていることが多くなった。また認知症が徐々に進行しているのか、日にちや曜日が分からないこともあり、先日も朝起きてきたお袋が僕にこう尋ねる。

「おはよう。私は朝ごはん食べたかね?」

「お袋は今起きてきたやんか」

「食べてないんかね…?」

「夢の中で朝飯ば食べたっちゃないと?」

9月15日の「老人の日」はお年寄り自身が元気でいきいきと暮らすことを促す日としているが、高齢のお年寄りがいきいきと暮らすことができるのだろうか?週に半分以上も病院に出掛け、何種類もの薬を毎日服用し、長生きすることは本当に幸せなのだろうか?

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