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2025年07月11日

梅雨が明け、晴天で猛暑の日が続いている。暑さのせいか、日中は蝉の声も聞こえず、夜にベランダに出ても蚊に襲われない。虫も暑さで活動できないのだろう。一体、この猛暑はいつまで続き、本当に秋は訪れるのだろうか?

ところで夏場、愛犬Q次郎が自宅で留守番する時は、熱中症にならないようゲージのあるリビングのエアコンを稼働させ、さらに備えとして、別の部屋のエアコンも稼働させている。どちらのエアコンも室温を26℃に設定し外出するが、先日、外出から戻るとエアコンは稼働していたが、暑さを感じたので室温計を見ると28℃を超えていた。

「暑いな。エアコンの利きが悪いな…」

エアコンにはムーブアイという赤外線センサーが搭載されており、床や壁の温度、それに人の位置を検知し、省エネで効率良く設定した室温に保ってくれる。

「待てよ。ひょっとしてこのセンサーはQ次郎を検知しとらんのかも…」

ネットで調べてみると、“ムーブアイは人の顔や手のように肌の露出した部分で人の体温を検知しているため、ペットなどは熱源を正しく検知できません”と書いてある。そこで取説を読み返してみると、“小さなお子様やペットは熱源を感知できません。その場合はムーブアイの設定を「切る」にして下さい”

「やっぱりな~。いつも外出して戻ってくると、設定した温度より暑いと思いよった。しっかり取説ば読まんといかんな~」

さらに取説を詳しく読むと、知らなかった機能を見つけた。その機能は「停電自動復帰」の設定で、停電が発生し復旧すると停電前の設定で自動に運転を再開する機能で、ブレーカーが落ち停止した際も復旧後に自動で運転を再開することができる。

「ほぉ~。知らんやった。この機能は設定しとかんといかん」

今年、福岡市で2度停電が起き、1度目の停電は復旧に多少時間が掛った。停電が発生した時期はエアコンを使用しない時期だったので問題はなかったが、夏場の電力不足で停電が起きるリスクがある。留守の時、停電でエアコンが止まると、復旧後もエアコンは止まったままだ。

「Q!これからはエアコンがしっかり利いて快適に過ごせるぞ!」

そうQ次郎に話しかけると、Q次郎は喜んでいるようだった。

やはり取説はしっかり読まなければならない。


2025年07月04日

先週の金曜日、福岡管区気象台から早くも梅雨明けの発表があった。今年の福岡の梅雨明けは例年よりも20日ほど早く、6月の梅雨明けは観測史上初めてだという。早速、梅雨が明けたので洗車場に出掛け、汚れていた愛車を汗まみれになり洗った。洗車が終わり乾いた喉を潤そうと、洗車場脇に置いてある自販機に近づき並んでいるドリンクの値段を見て驚いた。自販機にはコカ・コーラ(500ml)が190円で販売されている。

「うわっ、高くなったな~。そう言えば、秋から自販機のコーラ(500ml)は200円になるって言いよったな~」(僕が子供の頃、コーラは確か50円だった…)

以前は「ドル箱」と呼ばれていた自販機は、人口減少やコンビニの台頭により低迷が続き、そこに新型コロナの影響で売上がさらに減少し、自販機の販売量はコンビニに抜かれるのも時間の問題だ。

自販機組合の調査によれば、2014年に247万台あった自販機の稼働台数は2024年に約20%減の204万台に減り、その中で1割近くの自販機は赤字だという。しかも、今年の10月には飲料各社が大幅な値上げを計画しており、赤字の自販機は2〜3割に増えると予想されている。国内の飲料事業で売上の9割を自販機が占める大手飲料メーカーは苦戦し、2025年の第1四半期の売上は前年同期比の5%減で28億円の赤字になっている。また約70万台の自販機を有するコカ・コーラは、ここ数年の価格改定がじわじわと影響し、昨年10月の値上げで販売減少が顕著になったそうだ。

こうした市場環境の変化で業界では競合間の連携が進み、自販機で商品の相互販売が増加している。競合メーカー同士がブランド力のある商品を同じ自販機で販売することで、相乗効果によって売上の増加を狙っており、まさに「昨日の敵は今日の友」だ。これからの日本は人口減少により、単独での売上増や採算改善は限界に達し、競争しながらも協業できる領域を幅広く模索していくことが必要だ。

現在の日本には約60人に1台の自販機が全国に設置されている。最近では街の安全に貢献する防犯カメラ付きの自販機まで存在するが、そもそも日本にこんなに多くの自販機が必要なのだろうか?昔、お湯が出る自販機でカップラーメンまで売っていたが、あの自販機はどこに消えてしまったのだろう。 将来、自販機は無くなってしまい、博物館で展示されているのかもしれない。


2025年06月27日

今週前半はまるで梅雨末期のような大雨だったが、その後の天気予報は晴れマークが並び、早くも梅雨明けしそうだ。しかし今年はまだ気の早い蝉の声は聞こえないので、梅雨明けはまだ先なのだろうか。いずれにしても嫌いな夏が目の前まで迫っている…。

ところで、最近、NHKのニュースで「ここからはAIによる自動音声でお伝えします」とアナウンスされた後、流暢な日本語でニュースが始まる。

「NHKは多くのアナウンサーがいるのに…。赤字だからリストラしよるんやろうか?」

先月、マイクロソフトが従業員の3%にあたる約6、000人を削減すると発表した。削減される従業員の4割はソフトウェアエンジニアで、AIによる業務の自動化やそれに伴う組織再編が主な要因だという。今はAIが自律的にコードを生成する時代で、「プログラミングができる」というスキルはもはや働く上で競争力の源泉ではなくなった。この変化は、若者の進路にも深刻な影響を与えており、2025年の春、FRBが発表した新卒者失業率ワースト10に、コンピューターエンジニアやプログラマーなどテック分野の人気学科が軒並みランクインしている。かつて「最も就職に強い」とされたテック分野は、今ではAIに代替される最前線に立たされている。また資料作成や定量分析など、これまでMBA新卒者が担っていた業務はAIに置き換えられ、ハーバード大学やスタンフォード大学といった超一流校を卒業しても就職後3カ月で2割前後が無職になるという状況だという。

また今月に入ると、ECサイトを運営するアマゾンが、「AIによる効率化により、今後数年間で管理部門の従業員数は減少する」と、従業員向けの書簡で明らかになった。この報道で注目すべきは、「管理部門の従業員が減少する」ことで、AIの影響は工場や倉庫などでの単純業務に限られると考えられてきたが、ホワイトカラーの中核業務の管理者がAIにより構造的に再編されることを示唆している。

このように従来から主なエリートの就職先であったグーグル、マイクロソフト、マッキンゼーなどテクノロジーやコンサルティング企業では大幅に採用を減らしており、アメリカでは「エリートすら就職できない時代」が現実的になっている。そしてアメリカで起きていることは日本でも必ず起きることになる。これからはAIに奪われない仕事を探すのではなく、自分にしかできない価値を自らが定義し実践することが重要だ。

いつの時代も大きな変化の中で、その時代に順応し生きていくことは大変だ。


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