来週、9月に入るが依然として猛暑が続いている。今年は6月末から暑い日が続いているので風呂では湯舟につからず、毎日シャワーを浴びている。ゆっくり風呂に入り心地良い風を感じながらベランダで一杯やりたいが、今年はまだ先になりそうだ。
ところで先週の夕方、シャワーを浴びてビールを飲んでいると、突然、愛犬のQ次郎が高い鳴き声で床を掻きむしるようにもがき始めた。驚いた僕は直ぐにQ次郎を抱きかかえると、Q次郎は僕の腕を搔きむしりながら苦しんでいる。
「キャン、キャン、キャン…」
「Q、どうした!?」
その日、かかりつけの動物病院は休診日で念のため電話を掛けたが、留守番電話で誰も出ない。しばらくQ次郎を抱いていると、少し落ち着いてきたので床に下ろすと後ろの左脚を上げ庇っている。直ぐに夜遅くまで診療している動物病院を探すと、自宅から15㎞ほど離れた辺鄙な場所に夜間診療の動物病院を見つけた。僕は既にビールを飲んでいたので、Q次郎を抱いてタクシーでその病院へ急いだ。
夜間動物病院では体重と体温を測り、上げて庇っていた左脚を触ってもQ次郎は痛がる様子はない。犬は通常、体に痛みがあると暴れず静かに横になっていることが多いと先生は言う。念のため痛み止めの注射を勧められたが、痛みで暴れることはないと先生が言うので、注射は断り、翌日、かかりつけの病院に行く旨を伝え病院を出た。
翌日、Q次郎をかかりつけの動物病院に連れて行き、昨日からの状態を伝え血液検査とレントゲン検査を行うと、レントゲン検査で尾っぽ近くの背骨に少し異常が見つかり、靭帯損傷かヘルニアの可能性がるという。
「ダックスは胴が長いんで腰を痛めやすいんですよ。振り向いただけで腰を痛める子もいます。取り敢えず、5日分の痛み止めを出すので、安静にして様子を見ましょう」
「わかりました」
数日間、Q次郎に痛み止めを飲ませ安静にしていると、徐々に左脚を庇うこと減りスムーズに歩けるようになってきた。かかりつけの動物病院で再び診てもらうと、良好に回復しているので1カ月ほど安静しておいて下さいと言われた。
結局、夜間動物病院の診療代と往復のタクシー代、かかりつけの病院の検査と薬代を合わせて約5万円。それでもQが元気になるんであれば構わない。いつも僕を癒してくれるQ次郎、次は僕が癒す番だ。
「Q!早く治して散歩に行こうな!!」
横たわっているQ次郎に声を掛けると、尻尾を上げて軽く振った。
9月から何かと慌しい日が続くので、ひとまずブログの更新はお休みです。
お盆前の連休、福岡では線状降水帯が発生し大雨が降り続いた。テレビでは連日、大雨情報や避難情報が常時放送され、僕の住むマンションの前にある川の水位は普段の5倍ほどに上昇していた。「このまま大雨が続いたら氾濫するかもしれんな…」
その日の夕方、雨は一旦止み雨雲レーダーをチェックすると、夜遅くまでは小康状態が続く予報だったので、気分転換に近所の焼鳥屋で一杯やることに。店は雨の影響なのか、客はいなかいのでのんびり食事をしていると、妹からスマホに動画が送られてきた。動画は妹宅の近くの川が氾濫し、床下まで水が溢れている様子だった。急いで妹に電話をすると、妹宅は高台にあるので幸いにも被害を受けていないというので安心した。
店で食事を終え家に戻る途中、突然、雷鳴が響き土砂降りになった。傘は全く役に立たず全身ずぶ濡れで帰宅すると、履いていた靴は完全に浸水し汚れが落ちて新品のように綺麗になっていた。
日本の夏(6~8月)の平均気温は長期的に1.31℃の割合で上昇しており、都心部ではヒートアイランド現象の影響で上昇幅はさらに大きい。気象庁によると、2024年の日本の平均気温は過去30年の平均値を1.48℃も上回り、統計開始以来最も高くなった。パリ協定では、世界平均気温の上昇を産業革命前と比べて1.5℃に抑えるための努力目標を掲げているが、2024年の世界平均気温は産業革命前と比べて1.55℃の上昇になっている。
温暖化による気温上昇で、日本では大雨が増加し1時間の降水量は50mm以上の大雨は、1980年頃と比べて大幅に増加している。気温の上昇に伴い大気中には多くの水蒸気が含まれていることで大雨になりやすく、その頻度は徐々に増え自然災害も増加傾向だ。特に夏から秋のはじめは「出水期」と呼ばれ、台風や線状降水帯による集中豪雨が発生しやすい。また温暖化は人にも直接影響を与えている。2024年の熱中症死亡者数は初めて2,000人を超え過去最多になっている。暑さが招くリスクは熱中症だけではなくメンタルにも影響を及ぼし、気温と自殺者数のデータを解析すると、気温上昇と自殺者数に因果関係あることが確認された。また気温の上昇により熱帯地方に生息するデング熱の媒介蚊であるヒトスジシマカの生息域が北上しており、今後、感染症の増加も心配されている。
これからは経済を優先するより、のんびりと自然と共に暮らすことはできないのだろうか。一人の力で温暖化をくい止めることはできない。
「しかしうちのマンションの前の川が氾濫しなくて良かったな~」
以前、夏の夜に寝ていると、家人のうめき声で目を覚まし時計を見ると、夜0時を過ぎていた。急いで駆け付けると、家人はトイレでうずくまっている。
「どうしたと?」
「何度も戻して、めまいがして動けん…」
「大丈夫や?救急車を呼ぼうか?」
「お願い…」
酒を飲んでいた僕は運転することができず、急いで119番に電話を掛け状況を伝えた。救急車は5分ほどでマンションに到着し、自宅から家人をストレッチャーで運び僕も同行して病院へ向かった。検査の結果、家人は熱中症と診断された。夏場の暑い時期、家人は僕が寝た後に長風呂に入り脱水症状で熱中症になったという。その日、家人はそのまま入院し、僕が自宅に戻る頃は空が白み始めていた。
ところで昨年より一部の地域で、一定の条件下で救急車を利用した場合に費用が発生するそうだ。三重県松阪市では2024年6月から救急車で病院に運ばれ入院にならなかった場合、「選定療養費」として7,700円を徴収される。また茨城県でも2024年12月より、救急車で搬送され緊急性が認められなかった場合、松坂市と同様、「選定療養費」が徴収される。
救急車の出動件数は年々増加しており、令和4年の全国出動件数は722万9572件で搬送人員は621万7283人。これは前年よりも大幅に増加し平成14年以降最多の人数だが、搬送された約半数は軽症だったという。そこで重症度の高い救急患者の対応に集中する目的で救急車は有料化され、この動きは全国に広がりそうだ。また救急車の要請が多いと、管轄の救急隊の出動が重なり、遠いエリアから救急車を出動させることになるため到着まで時間が掛かり、助かる命が助からないという事態に繋がる。
救急車の有料化は緊急性と重症度の高い人に迅速に対応するためだが、軽症か重症か自ら判断することは難しく、低所得者の経済的負担など課題も残る。
「ピーポー、ピーポー」
猛暑で熱中症になった人を病院に運んでいるのだろうか…。今年の夏は救急車のサイレンをよく耳にする。皆さんも熱中症にはくれぐれも気を付けて下さい!
来週から夏休みで、ブログの更新は2週お休み。それでは素敵な夏休みを!