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2025年06月27日

今週前半はまるで梅雨末期のような大雨だったが、その後の天気予報は晴れマークが並び、早くも梅雨明けしそうだ。しかし今年はまだ気の早い蝉の声は聞こえないので、梅雨明けはまだ先なのだろうか。いずれにしても嫌いな夏が目の前まで迫っている…。

ところで、最近、NHKのニュースで「ここからはAIによる自動音声でお伝えします」とアナウンスされた後、流暢な日本語でニュースが始まる。

「NHKは多くのアナウンサーがいるのに…。赤字だからリストラしよるんやろうか?」

先月、マイクロソフトが従業員の3%にあたる約6、000人を削減すると発表した。削減される従業員の4割はソフトウェアエンジニアで、AIによる業務の自動化やそれに伴う組織再編が主な要因だという。今はAIが自律的にコードを生成する時代で、「プログラミングができる」というスキルはもはや働く上で競争力の源泉ではなくなった。この変化は、若者の進路にも深刻な影響を与えており、2025年の春、FRBが発表した新卒者失業率ワースト10に、コンピューターエンジニアやプログラマーなどテック分野の人気学科が軒並みランクインしている。かつて「最も就職に強い」とされたテック分野は、今ではAIに代替される最前線に立たされている。また資料作成や定量分析など、これまでMBA新卒者が担っていた業務はAIに置き換えられ、ハーバード大学やスタンフォード大学といった超一流校を卒業しても就職後3カ月で2割前後が無職になるという状況だという。

また今月に入ると、ECサイトを運営するアマゾンが、「AIによる効率化により、今後数年間で管理部門の従業員数は減少する」と、従業員向けの書簡で明らかになった。この報道で注目すべきは、「管理部門の従業員が減少する」ことで、AIの影響は工場や倉庫などでの単純業務に限られると考えられてきたが、ホワイトカラーの中核業務の管理者がAIにより構造的に再編されることを示唆している。

このように従来から主なエリートの就職先であったグーグル、マイクロソフト、マッキンゼーなどテクノロジーやコンサルティング企業では大幅に採用を減らしており、アメリカでは「エリートすら就職できない時代」が現実的になっている。そしてアメリカで起きていることは日本でも必ず起きることになる。これからはAIに奪われない仕事を探すのではなく、自分にしかできない価値を自らが定義し実践することが重要だ。

いつの時代も大きな変化の中で、その時代に順応し生きていくことは大変だ。

2025年06月20日

例年、6月は梅雨入りが発表されても雨は殆ど降らず過ごしやすい時期だが、先週から高温多湿の日が続き、まるで東南アジアにいるようだ。エアコンを入れずに暑さを耐えていたが、愛犬Q次郎がベロを出して冷たい床を探して部屋を移動しているので、Q次郎が熱中症にならないようにエアコンを使い始めた。犬は人間と違い汗を掻いて体温調整をすることができず、口からベロを出して呼吸することで熱を放出し、体温調節をしている。しかも体が毛に覆われているので熱中症に掛かりやすく、犬にとって快適な気温は24~26℃と言われる。

ところで愛犬Q次郎は僕のセラピードッグだ。僕が外出すると、玄関で帰りを待ち帰宅すると喜んで尻尾を振って飛びついてくる。椅子やソファーに座っている時も、膝の上に飛び乗ってきて、寝る時も体を擦り寄せて一緒に眠る。Q次郎は癒しと元気を僕に与えてくれる。

本来、セラピードッグは高度な訓練を受け、一般的な犬とは違うスキルを身に付けており、人間に貢献してくれる貴重な存在だ。セラピードッグは人とふれあうことで、身体と精神の機能回復をサポートする犬で、高齢者施設や病院、ホスピス、障がい者の入所施設などで活躍している。また刑務所で服役囚の社会復帰を助け、被災地では多くの人の心の支えになっている。そして最近ではセラピードッグを取り入れる小学校や中学校が増えているという。コロナ禍を経て教育環境は大きく変化し、日常的に鍛えられるコミュニケーション力を磨く機会が減り、不登校の子どもや自殺する子どもが増えてえている。その中、セラピードッグは子供たちに元気と癒しを与えているという。

セラピードッグになれる犬種は決められておらず犬種に制限はない。犬種よりも性格が重視されるようで、以下が判断基準になるそうだ。

・穏やかで人間が好きで人見知りをしない。

・大きな音や見知らぬ場所でも落ち着いていられ、人の膝の上でも落ち着いていられる。

・無駄吠えをせず、他の犬を見て興奮しない。またおもちゃや餌を見ても興奮しない。

・飛びつき癖、突進癖がない。

・セラピードッグとして仕事を楽しめる。

etc

この判断基準を見ると、Q次郎はどの基準も満たしていないので、社会でセラピードッグとして活躍できそうにない。Q次郎は人間も犬も嫌いで、無駄に吠え、おもちゃや餌に興奮し、飛び付き癖もある…。

しかしうちでは甘えん坊のやんちゃなセラピードッグだ!昨日、Q次郎は歯医者で痛い思いをした僕に寄り添い、癒してくれた。

「ありがとう!Q!」

2025年06月13日

今週、福岡は梅雨入りし、いよいよ本格的な雨の季節がやって来た。例年、福岡を代表する祭り「博多祇園山笠」が終わる頃、福岡は梅雨明けするので、これから1カ月は鬱陶しい日を過ごすことになる。梅雨の間、窓を開けて寝ると雨が降り込んでくるので、ひんやり素材の抱き枕を抱いて眠っている。鬱陶しいな~。

ところでお袋は近頃、物忘れが酷く認知症が進んでいるようで、お袋のかかりつけの整形外科に相談し、メンタルクリニック(心療内科)を紹介してもらったので、お袋を連れて出掛けた。僕は初めてメンタルクリニックに入ったが、落ち着いた待合室で穏やかな音楽が流れている。診察室に入ると、威圧感を与えないためだろうか、白衣ではなくカジュアルジャケット姿の先生が優しく対応してくれた。

「こんにちは。今日はどうされましたか?」

「実は母の物忘れが酷く、認知症が進行している様で診てもらいに来ました」

僕がそう答えると、認知症と言われることにムッとしたお袋が言葉を挟む。

「歳を取れば、誰でも頭はおかしくなると!あんたもこうなるよ!」

先生は笑いながらお袋に言った。

「そうですよ。認知症は老化現象なんで、皆、歳を取ると物忘れをするようになります。それでは少しテストをしてみましょう」

そう言って、先生はお袋に質問を始めた。

1.「お歳はいくつですか?」

2.「今日は何年何月何日で、何曜日ですか? 」

3.「 私たちが今いるここはどこですか?」

4.「これから言う3つの言葉を言ってみてください。あとでまた聞きますのでよく覚

  えておいてください。桜、猫、電車」

5.「計算です。100から7を引くと?それからまた 7 を引くと?」

6.「私がこれから言う数字を逆から言ってください。「6」、「8」、「2」

7.「先ほど覚えてもらった言葉(4)をもう一度言ってみてください。

8.「これから5つの絵を見せます。「時計」、「鍵」、「タバコ」、「ペン」、「硬貨」…。それでは隠したの       

  で、何があったか答えてください。

9.「知っている野菜の名前をできるだけ多く言ってください」

お袋は頭を傾げながら答えていた。側にいた僕も2問ほど躓きそうになった。(ヤバいな…)質問が終わり、先生がテストの結果を採点した。

「このテストは30 点満点で、お母さんは18 点だったので、軽度から中度の認知症の疑いがあります。いずれにしてもお薬は必要ないでしょう。とにかく規則正しい生活で、できるだけ刺激的な生活を送って下さい」

「高齢者の刺激的な生活…?」

翌日、お袋を車椅子に乗せ刺激を与えるため百貨店で買物に付き合い、今週は見頃の紫陽花を見物に筥崎宮に連れて行った。刺激的だったのか、お袋は喜んでいた。

「刺激的な生活か、疲れるな…」

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