「機を見るに敏」と言うが、最近は好機と分かっていても直ぐに動かない人間が多いようだ。
好機が訪れたことに気付かないのか、それとものんびりしているのか…。
もし時代が戦国時代で、戦の最中に好機が訪れたとき、躊躇せず敵に攻撃を仕掛けなければ戦に破れ首を刎ねられてしまうことになる。
戦国時代、甲斐の戦国大名だった武田信玄は「風林火山」という文字を軍旗に記し、戦場に出掛けた。「風林火山」とは「疾やきこと風の如く、徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し」の意で、好機と思うや敵に知られないように静かに素早く進み、勢いよく敵に襲い掛かり、敵を倒す。そして奪ったその敵地からは是が非でも動かないと言うことだ。
武田信玄は日頃から家臣たちにそのことを教え、家臣は忠実にそれを実践していたのだろう。また武田軍は日頃より諜報活動を行い敵の動きを掌握しており、絶好の機会を見逃すことがなかった。
日々、営業活動を行っていると多くの機会に出会う。その機会が今後を左右するターニングポイントで、好機であったり、逆に危機であったりする。どちらにしてもその時の素早い行動で結果は大きく左右される。
そのターニングポイントでしっかり頭を使い、策を練り、素早く正しく行動することで、好機でも危機でも最良の方向へ導くことができる。
「機を見るに敏」これは経験で身に付いていくのだろう。若いうちはターニングポイントに差し掛かったとき、それがターニングポイントなのか分からないことの方が多く、時間が経過し結果が出て、初めてあの時がターニングポイントだったと気付く。
だから若いうちは多少バカになって全ての機会を好機と思い機敏に動いたほうが良い。また若いうちは策を練っても良い策が浮かばないので、「当たって砕けろ」ぐらいの気持ちで丁度良いのではないだろうか。
好機は直ぐに通り過ぎていくので決して逃してはならない。そしてターニングポイントでの素早い行動で人生は大きく左右される。
written by SDB-1
トランプが大統領になり彼の放埓な言動でアメリカは大きく分断された。彼の「アメリカファースト」と言う自国を守る内向きな言動は世界に広がり、ヨーロッパも刺激されている。4月後半に予定しているフランス大統領選が心配だ。もしフランスで極右派のルペン大統領が選挙で勝利すると、EUは崩壊へと加速し大きな金融危機に直面するかもしれない。
トランプは就任後、多少冷静さを取り戻し大人しくなるかと思っていたが、就任すると矢継ぎ早に大統領令を連発し、選挙時よりボルテージが上がっているようだ。
彼の先祖も移民だったはずなのに、イスラム国7カ国のアメリカへの入国禁止令を出し、世界中でデモにまで発展している。また台湾とも平然と接触し「一つの中国」に縛られないと言い、中国のメンツを傷つけた。プライドの高い中国は怒り心頭だろう。
日本には自動車の輸出入にも不公平と言い、為替操作国と名指しで批判している。来週予定されている日米首脳会談が心配だ。
「ですよね~」
以前、僕の上司は、お得意先に同行すると揉み手をしながら、この言葉をよく口にしていた。彼は広告業界が短いこともあり広告の知識が無く経済も疎かったので、相手の会話に同調することしかできず、この言葉を連発していた。
お得意先も有益な情報を聞けるわけでもなく、お得意の貴重な時間を無駄にしてしまうので僕は彼がお得意先を訪問することを拒んだ。
日本人は彼のように揉み手で相手を煽て機嫌を伺いながら友好関係を築く人が多いので、来週予定している安倍首相とトランプとの会談が心配だ。
「日本はアメリカに車を随分と売りガッポリ儲けているじゃないか?しかも為替操作しているだろう?」
トランプが安倍さんにそう言うと、安倍さんは
「ですよね~」
これでは埒が明かない。
安倍さんトランプさんとしっかり交渉して下さいよ!!
written by 彦之丞
先日、ある宴席でゼロ戦の技術の高さが話題となった。僕は飛行機が好きで、以前は戦記にのめり込みゼロ戦などの本を随分読んだので、その話題に盛り上がった。
「飛行機って夢があるちゃんね~。色んな想いを乗せて、障害物が一斉ない青い大空を飛ぶっちゃけん!」
僕がそう言うと、その席に参加していた元CAの女性が僕にこう言った。
「亡くなった主人が大切にしていた戦闘機の操縦桿をもらってくれませんか?」
「…」
僕は一瞬、固まった。
彼女のご主人は一昨年、仕事中に突然倒れ急逝してしまった。ご主人は以前航空自衛隊に入隊しており、その後、民間航空会社の整備士になり仕事の途中に倒れたそうだ。戦闘機の操縦桿はご主人が航空自衛隊を辞める際に、自衛隊の仲間から記念品としてもらい大切にしていたそうだ。
彼女はご主人を亡くし子供はいないので、興味のない戦闘機の操縦桿を、持っていても仕方ないと、どなたか喜ばれる方に引き取ってもらおうと思っていたそうだ。
「ご主人が大切にしていた物をもらえませんよ。興味がないのであれば、どこかの博物館に寄贈したほうがいいですよ!」
僕は断るが、彼女はあなたにはお世話になっているし飛行機が好きなのであればと、譲らない。僕は話題を変えその場をはぐらかした。
後日、僕が外出から事務所に戻ると、僕の机に戦闘機の操縦桿と水平器が置かれていた。スタッフに尋ねると、先日の女性が持ってきて置いて帰ったそうだ。その操縦桿は戦闘機F86の本物の操縦桿で、機銃やミサイルのスイッチが付いており、どっしりとしたステンレス製の台座に据え付けられていた。僕は彼女が新たな人生を進みたいのだと思い、一旦事務所に飾ることしした。
その操縦桿や水平位置指示器を見ていると、子供の頃から空に憧れ亡くなったご主人の想いを感じた。ひょっとすると彼は仕事などで辛いとき、当時の仲間に貰ったF86の操縦桿を握り、自分と戦っていたのかもしれない。そして人生を安定飛行するために水平器を見ながら、自分の夢に向かって飛んでいたのかもしれない。
F86の操縦桿を握った。心が熱くなった。
「やはりお返ししよう…」
written by ベルハルト








