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2014年04月04日

年のせいか父は随分穏やかになった。
私が子供の頃、父は随分と厳しかった。しかし厳しいのか、子供をいじめていたのか悩んでしまう記憶がある。

小学校3年生の新学期を迎えた春の頃だったか、いつものように家族で朝食を取っていた。食卓では僕の隣に父の席があった。
その日の朝食は昨日の夕飯のカレーライスの残りだった。学校に遅刻しないように大好きなカレーライスを僕は頬張るように食べていた。

3口ほどカレーライスを頬張った時、僕は突然父に頭を勢いよくどつかれた。僕はカレーライスの入った皿に顔から突っ込んだ。カレーライスからは湯気が上がっており、かなり熱かった。あまりの熱さに僕は「うわー」と叫びながら飛び上がった。一体何が起こったのか分からなかった。

「何てことするの!」僕の向かいに座っていた母が父に罵声を浴びせた。
その時、父はカレー塗れになった僕を見て笑いながらこう言った。
「男はどんな時も隙があったらいかん!バカたれが!!男は飯を食っている時も寝ている時も、いつ何時も隙があったらいかん!」
「何、バカなこと言いよると!」母が父に向かって更に罵声を浴びせ、僕にティッシュを渡してくれた。
「もう、何しよーと」僕は父にそう言いながら、カレーで汚れた顔をティッシュで拭いた。

春にカレーを食べると、この記憶が蘇る…あれも父の教育のひとつだったのだろうか…。
年齢も進み少し弱った父。あれ以来、いつか仕返しをしてやろうとチャンスを狙っている。

written by ダニエル


2014年03月28日

僕は冬の間は乾燥肌で苦しむ。ようやく乾燥肌の痒みが治まってきた。肌の痒みが治まることで春を感じる。本来であれば乾燥肌も治まりのんびり花見といきたいのだが、年度末、月末に増税も重なって日本中が慌しい。

来週から消費税が上がる。増税されることで、小売店などはプライスカードの付け替えなど、猫の手も借りたいほど忙しいだろう。逆に消費者も買い貯めで忙しいようだ。そこまでして商品を買い込まなければならないのだろうか…。きっと増税後は消費が落ち込み、価格競争が再燃し価格が下がると僕は考えている。

小売店は駆け込み需要を喚起することために、ギリギリまで消費者を煽っている。そんなに煽って今期の利益を拡大させれば3月末決算の企業は法人税も増えてしまう。何だか日本中が踊らされている感がする。

企業の数字は凸凹が無く右肩上がりで伸びていくことが望ましい。来期は増税の反動で多くの企業の数字は落ち込むだろう。景気を多くの人が見守っている。しかし景気に頼っていては企業としての実力は無いに等しく、まさに他力本願だ。

景気や為替の相場に左右されない企業を目指さなければならないのだろう。
4月からは新年度だ。どんな年度になるのだろうか…。

桜は今満開だ!

written by マックス


2014年03月14日

先日、水産業者を営む方と食事をする機会があった。水産業者と言っても魚屋さんだ。以前は店頭販売をしていたそうだが、店の近所にスーパーマーケットができ、お客が激減したそうだ。そこで店頭販売を止め、飲食店などに魚を卸す業態に変えたそうだ。

彼は学校を卒業後、鮮魚市場の中にある仲買の会社に就職した。市場の朝は早く、仕入れた魚の積み下ろし作業が中心で、自宅に帰る頃にはヘトヘト。しかも風呂に入っても体に付いた魚の匂いが取れない。当時、市場がまるで刑務所に感じたと言う。あまりの過酷な仕事だったので3日で辞めようと思ったそうだ。
しかし先輩の紹介で就職したこともあり、先輩の顔を潰すことできずに仕方なく数年その仕事を続けた。その後、転機が訪れ彼は独立した。

漁師は魚を獲り、その魚を市場に持ち込む。彼はその持ち込まれた大量の魚の中から鮮度や質を見極め仕入れる。仕入れた魚は事前に注文を受けていたお得意先に納品する。彼がこの仕事で何よりも喜びを感じる瞬間は、お得意先から「旨くて良い魚だったよ!目利きが良いね!」そう言われる時だそうだ。

「目利き」は長年真剣に仕事に向き合い、その蓄積された経験からもたらされる勘だと思う。今は昔と比べて寿命も2倍近く延びている。そのためか人としての成長も昔に比べ遅くなったように感じる。
「石の上にも3年」と言うが、現代では「石の上にも6年」ということになるのかもしれない。6年くらい真剣に仕事に向き合い下働きをしなければ「目利き」をする力が身に付かないのだろう。

「目利き」は僕らの業界でも大切だ。
「目利き」と言う言葉はつくづく良い言葉と改めて思った。

written by 彦之丞(ひこのじょう)


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