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2020年06月19日

世界遺産に登録され石庭で有名な京都の龍安寺に、水戸黄門のモデルになった徳川光圀公が贈ったとされる蹲踞(つくばい)がある。蹲踞(つくばい)とは茶室の露地に低く置かれた石製の手水鉢のことで、茶客が茶室に入る前にここで手を清めるために設置されている。
その蹲踞には中央に水を溜めおくための四角い水穴があり、その四角い水穴の上下左右に漢字が刻まれている。四角い水穴は上下左右の4つの漢字の「へん」や「つくり」で「口」の部首にあたり、4つの漢字に「口」の部首を加えて時計回りに読むと、「吾唯足知」(われただたるをしる)と読むことができる。
この言葉はお釈迦様の「知足の心」を表しており、「足るを知ること」で自分の身分をわきまえむさぼりの心を起こさないことや、際限なく欲を求めるのではなく、自分の身の丈にあった必要なものと、その量を知ることを意味する。

人は今の自分が幸せなことを忘れてしまう生き物で、周りと自分をいつも比較し欲望や欲求が大きくなり、足りないことに頭を巡らせ自分がどこか不幸のように思えてしまう。世界中には70憶もの人が暮らしており、自分よりも幸せで豊かな人もいれば、自分よりも不幸で貧しい人も大勢いる。しかし毎日の生活に追われ自分の気持ちに余裕がなくなると自分を見失い、いつの間にか周りに流され不平不満が溢れ欲求を抑えることができなくなってしまう。

物心の付いた僕にお袋はよくこう言った。
「上を見りゃキリがない。下を見てもキリがない」
当時、僕はその言葉をなかなか理解せず洋服や時計など高級ブランドに憧れ、派手な飲食店で酒を飲み、お金を浪費する生活を送っていた。そして今より経済的に余裕のある生活を強く望んでいた。
しかし年齢を重ねると、以前のような強い欲求はいつの間にか小さくなり、物を大切に使うようになり無駄な物を捨てるようになった。

今年に入り新型コロナウィルスの感染拡大で外出することができず、自宅に籠る日が続くと外で酒を飲むことが全くなくなり、毎日、愛犬Q次郎と散歩に出掛け、風呂に入浴剤を入れ温泉気分を味わい、風呂上りに冷えたビールを頂くなど穏やかで小さな幸せを感じる毎日を過ごした。
新型コロナウィルスが僕に「吾唯足知」の心を強く教えてくれたように思う。

written by チュグアナ


2020年06月12日

新型コロナウィルスの影響で多くの人がマスクをしているので、顔立ちはもちろん表情が見えない。マスクをしている異性を見ると好みのタイプに見えたり、実施は笑っている人が怒って見えたりと、生活の中で惑わされることが増えた。(マスク美人が多いように僕は思える)
愛犬Q次郎は僕が初めてマスクをして家に戻ると、一瞬僕のことを理解せず「うー…わん、わん!」と大きく吠えた。
犬もマスクをした人を見ると顔や表情が分からないので混乱するのだろう。

犬は尻尾の動きや吠え声などで気持ちを表現するが、Q次郎は目の動きが他の犬より大きいので表現が豊かに見える。
Q次郎は名前を呼ぶと顔をこちらに向けるより先に目を動かしその後に顔を向ける。目を上下左右に大きく動かすので白目の部分が多く見え表情が豊かに見えるのだろう。悪戯をして僕に叱られると目を上目遣いで見るので、何となく悪戯をして反省しているように見えるが、腹の中では全く反省などしておらず、直ぐにどこからかおもちゃを持って来て遊ぼうと誘ってくる。
散歩に連れて行くと僕の横を歩きながら何度も僕の顔を見上げる。きっと散歩に出掛けることがまだどこか不安で、僕が隣を一緒に歩いているのか確認しているようだ。

先日、Q次郎と散歩に出掛け川沿いの細い歩道を歩いていると、僕らの前に大きな黒猫が道を塞いでいた。僕は黒猫から距離を取り避けて通ろうとすると、その黒猫は全身の毛を大きく逆立て、唸りながら僕等に向かってきた。
「にゃー!!」黒猫から大きな声を浴びせられると、Q次郎はびっくりして飛び上がり必死で来た道を引き返した。黒猫は追いかけてことはなかったがQ次郎は目を大きく見開き恐怖に慄いた表情で何度も後ろを振り返っていた。

「Q、もう大丈夫よ!」

人も動物も表情が豊かだと一緒にいて楽しい。しかし新型コロナウィルスでマスクを付けているので人の表情が上手く読み取れない。マスクを外す日が早く訪れ、たくさんの笑顔を見ることができれば良いのだが。

「そう言えば、アベノマスクは一向に届かないな~」

ひょっとすると、届いてないのは僕だけなのかもしれない…。

written by ゴンザレス


2020年06月05日

「Financial Independence Retire Early」の頭文字を取った略語で、経済的独立と早期退職を指し、近年では欧米のミレニアム世代でムーブメントになっているそうだ。ミレニアム世代は物心がついた頃から既にネットが普及しており「もの」ではなく「こと」を消費することに重きを置き、自由な時間や個を尊重して自分で自分の人生をデザインすることを望む人が多い世代だ。

「FIRE」を実現するためには「4%ルール」と言うものがあり、早期リタイアするためには年間生活費の25倍の自己資金が必要とし、その資金を年間4%の利回りで運用するそうだ。例えば月の必要生活費が30万円だと年間360万円が必要で、この360万円を4%の利回りで元本を計算すると9,000万円が必要だ。また年間生活費の360万円を25倍にすると同額の9,000万円になる。資産を年間4%の利回りで運用することは決して難しいわけではなく、アメリカでは4%の利回りを実現することは一般的で、しっかりとしたリスク管理さえできれば誰にでも実現が可能だ。アメリカ人は貯金するより消費することを好むライフスタイルが主流だが、ミレニアム世代は「FIRE」を実現するため日々の生活費を倹約し、投資を学んでいるそうだ。

新型コロナウィルスで生活や働き方が大きく変わり、これからは会社に出勤することなく自宅でテレワークが加速するだろうから外出用の衣類や靴などはそう必要なり、付き合いの外食なども減るので支出は抑えられる。そしてテレワークが増えると交通の便が良い都会に住む必要もなく、都会から離れた田舎で生活することもでき住宅費は抑えられ、通勤時間が無くなるのでその時間を利用して副業もでき貯金は増えることになる。その蓄えを元手にしっかりと投資を実行することで日本でも「FIRE」に近づけるかもしれない。

以前、甥っ子が僕に「早く自由になりたい」と言うので僕はこう答えた。

「自由になりたければ自分で責任を取れることが大前提で、金銭的に独立せんと自由にはなれんな。自由になりたければ若いうちからしっかり多くのことを学び豊富な知識を身に付けて金を稼がんといかんな!」

「FIRE」とは缶コーヒーでも火の車のような生活のことではなく、経済的に独立し早期リタイアをして自分の人生を自由にデザインすることだ。

written by ジェイク


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