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2021年04月02日

先週末、朝食を取らずに仕事を始め、一段落着いたところで朝食を食べようとダイニングに向かうと、数日前から泊っている甥っ子が朝食を終えたところで、甥っ子は僕が既に朝食を取ったと早合点し僕の朝食も平らげていた…。

以前より僕はプチ断食に興味があったがやったことはなかった。プチ断食とは24時間のうち16時間は何も食べずにカロリーのない水分だけで過ごす健康法だ。近年、アメリアの医学界で空腹と健康に関する研究が進められており、断食することで生活習慣病や成人病の予防に効果があることが分かってきた。
一日3食取っていると、前に食べた物を消化する間に次の食べ物が体内に入ってくるため内臓は休む間もなく働き続け、胃腸や肝臓は疲れ働きが鈍くなり栄養をしっかり吸収することができない。そのため腸内環境が悪化し免疫力も低下することで、病気のリスクが高まるそうだ。そこで週に1日、16時間のプチ断食を行い「空腹時間」を作ることで、内臓がリセットされ内臓の働きが良くなると言う。
またプチ断食を行うと体は生存の危機を察知し「オート(自己)ファジー(食べる)」を発動する。「オートファジー」とは、食べ物から栄養を摂取しエネルギーに変えることができないため、体内にあるタンパク質やミトコンドリアを分解しエネルギーに変えるが、同時に体内の不要なものや老廃物も分解するので細胞は内側から生まれ変わり活性化されると言う。そのため「オートファジー」の状態になることで成人病や生活習慣病の予防や老化防止の効果があると言う。

昨晩、夕食が終わった時間は21時で16時間の「空腹時間」を取るためには13時まで何も食べ物を口にしなければ達成できる。僕は思い切ってプチ断食にトライすることにした。しかし13時になり昼食を取ろうと考えたが、もっと体に危機を与え「オートファジー」の状態を継続させようと思い、昼食も取らず夕食まで食べることを我慢することに。結局、その日は19時から夕食を始め僕は22時間のプチ断食を行った。
プチ断食を始めてから19時間が過ぎたあたりから空腹をより感じ少しずつ眠くなってきたので、気を紛らそうと近くの商店街に出掛けた。商店街にある店のレジの前にチキンラーメンが山積みにされていたので、つい手を伸ばしそうになったが我慢した。そしてプチ断食後の夕食は随分美味しく感じられた。

翌朝、僕は心が清々しく体が軽くリセットされたように感じられた。これから毎週1回はプチ断食を行ってみようと思ったが、僕はストイックな方なのであまりムキになり長時間の断食をしない方がよさそうだ。ムキになって断食をするとミイラ化した死体で発見されるかもしれない。


2021年03月26日

親父は長期で入院しており老いたお袋一人で生活することが難しいので、昨年の夏から一緒に暮らしている。お袋は年齢とともに足腰が弱くなり短い距離も歩くことが難しくなってきた。また最近は特に物忘れが多くなり、今話していたことさえ直ぐに忘れてしまう。お袋の生活を観察すると、朝はゆっくり起き朝食にバナナを食べ、その後は決まって病院に出掛ける。病院は整形外科、内科、歯科、耳鼻科、眼科と月曜から金曜までほぼ埋まっている。病院から戻るとパンとお菓子で適当な昼食を済ませ、その後はソファーに横になりテレビを見ながらウトウトと昼寝をする。夕食を食べ終わるとまたソファーに座りテレビを見ながら眠ってしまう。刺激のない毎日を送っているお袋に僕は何か新しいことを始めるように勧めた。
「お袋!病院に行った後はゴロゴロせんで、少し刺激のある生活せんとボケてもっと弱るばい!」
「もうボケとる!とにかく毎日、眠いとよ」
「俺は体が鈍ってきたけん4月からスポーツジムに通うように申し込んできたばい。お袋も春になったし4月から何か新しいことでも始めたら?」
「そうやね~…」

それから僕は毎日お袋に4月から新しいことにチャレンジするようにしつこく勧めた。するとついにお袋は重い腰を上げ、百貨店の文化教室で習い事を始めると言い出し、出掛けて行った。戻って来たお袋に何か良い教室があったか尋ねると、
「前から気になっとった教室に申し込んできた」
「ほー。そりゃ、良かった。何ば始めると?」
「歌ば習うことにした」
「歌を習うとね?どんな歌ね?」
「ゴスペルたい」
「…ゴスペル?…マジで?」
「そうたい。あーやって皆で手拍子しながら歌ったら楽しそうやろうが」
「…」
「練習の時に歌ば録音せんといかんけん、小さい録音機ば買わんといかん。電気屋に連れて行ってくれんね」

長く眠っていたお袋がついに目を覚ました。まさかお袋がゴスペルを始めるとは…。ひょっとすると体力もつき元気になるかもしれない。しかし毎日、家で大声を出して練習を始めると思うと恐ろしい。


2021年03月19日

アメリカで富裕層マーケティングの第一人者であるトマス・J・スタンリーは多くの億万長者を調査し、その結果を「となりの億万長者」という本にまとめ出版し、世界中でベストセラーになった。その本では社会に出たあとも親から援助を受けた子供は、親の世話にならずに自立している同世代、同所得層の人々よりはるかに少ない資産しか築いておらず、親が経済的援助を与えれば与えるほど子供は資産を蓄えることができないと言う。逆に親からの援助が少なければ少ないほど子供は資産を築くようになると記している。

社会に出てからも親からの援助を受けている子供は「忙しく仕事をしている」と決まって口にするが、親からの援助があるため自らを崖っぷちまで追い込んで必死に努力した経験がなく、人並みの努力で満足してしまう。さらにその子供が親になると、その親の子供は親の生き方を見て育っているので、当然、人並みの努力で満足する子供に育ってしまう。そしてその子供は「何とかなる」、「今は時代が悪い」など楽観的な考えや、外的要因から影響を受けていると口にする。このような子供はショック療法のようにインパクトのあることを経験しない限り自らの殻を打ち破ることは難しいだろう。

桜の開花が全国に少しずつ広がり今年も多くの若者が社会に巣立っていく。今は新型コロナウィルスの影響で就職活動も大きく様変わりし求人倍率も下がったことで、自分が望んでいた仕事に就くことができない学生も多いだろう。だからと言って悲観的にならず外的要因を責めずに、自ら人生を切り開く力を身に付けて欲しい。
仮に新型コロナウィルスの影響で就職浪人をすることになっても、親からの援助を受け入れるのではなく、自立して自分を向上させるために多くの知識を身に付け、色んな人と出会い情報やスキルを身に付けてほしい。いずれ新型コロナウィルスはワクチン接種により、そう遠くない時期に収束に向かう。その時のために今はしっかり準備をしておかなければならない。

全ての人に同じだけの数のチャンスが訪れるわけではないが、チャンスは全ての人に必ず訪れる。多くの人は目の前にチャンスが来たことすら気付かないが、チャンスが訪れたときそのチャンスにしっかり気付き掴めるようにならなければならない。
幸運の女神は動きが早く一瞬で目の前を通り過ぎてしまう。また幸運の女神は前髪が長く後ろ髪は短いと言う。幸運の女神を捕まえるためには幸運の女神が近づく前に準備し素早く捕まえないと、目の前を通り過ぎてからでは捕まえることはできないそうだ。


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