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2024年05月10日

毎日出勤していた頃はゴールデンウィークの終盤になると気が重くなったが、自由な時間が増えた今では感じなくなった。ゴールデンウィークが明け、足早に出勤する姿を見掛けると、「頑張れよ!」と心の中で声を掛けている。

新年度に就職や移動で生活の環境が大きく変化すると、新しい環境で新しい仕事を覚えていくという負荷が大きなストレスになってしまう。高ストレス状態が続いた後、ゴールデンウィークのように長期休暇を過ごすと、張りつめていた糸が切れてしまい、その反動で「五月病」と呼ばれるやる気が出ない状態や疲労感が続く。「五月病」は正式な病名ではなく、ゴールデンウィーク後に無気力で倦怠感や体調不良を感じる症状で、本来は適応障害、うつ病、不眠症、パニック障害などに当てはまる。またこのような症状は夏休み明けや正月休み明けなど、長期休暇が明けたタイミングで発症することが多い。

ところでゴールデンウィークにある報道番組を見ていると、「退職代行サービス」という会社が取材されており、近年、利用者が急増しているという。「退職代行サービス…なんだそれ!?」

「退職代行サービス」とは、勤めていた会社を退職する際、本人に代わって退職する意思を会社に直接伝え退職手続きを代行してもらうサービスで、ゴールデンウィークが終わったこの時期は申込みが急増するという。近年、就職した若者はZ世代と呼ばれ、自分の考えをしっかり話すことが苦手なうえ、コロナ禍で外出することができずコミュニケーション力が低下しているそうだ。本来は自ら退職意向を会社に伝えるべきだが、退職したいことを会社に伝えることができない人が「退職代行サービス」に依頼するという。また退職に労力や時間をかけずに効率的に会社を辞めたいという人も利用し、費用は3万円ほど掛かるそうだ。しかし自らがその会社に就職することを希望し晴れて社会人になったのだから、自分のケツは自分で拭くべきではないだろうか。お金で片付けることにどこか釈然としない。

厚生労働省の調査では、4年前の2020年3月に大学を卒業した人のうち、就職後3年以内に離職した人の割合は32.3%と、前の年に比べて0.8ポイント増え、就職後3年以内の離職率はこの10年で3割を超えるそうだ。

今は売り手市場なので転職先は簡単に見つかるだろうが、ブラック企業などで働いていない以上は手に職が付くまで辛抱して頑張ることも必要ではないだろうか。とは言え、僕も新卒で初めて就職した会社を1年半で辞めたな…。


2024年04月25日

株価はまるでジェットコースタのように上昇はゆっくりだが、落ちる時は一気に下落する。先週末、イラン中部で爆発音が聞こえたというニュースが世界を駆け巡ると、中東情勢が緊迫化することへの懸念から、日経平均株価の下げ幅は一時1,300円を超えた。これ以上、中東で応酬が繰り返されなければ良いのだが…。

ところで人類史上最古の法典と言われる古代バビロニアの「ハンムラビ法典」。この「ハンムラビ法典」は高さ2mを超える巨大な岩に楔型文字で法の全文が刻まれている。この法典の真価のひとつは「法を定め、法の下で生活する」という習慣が人類に定着していなかった時代に記されていることだ。この法典には「目には目を、歯には歯を」という言葉が刻まれており、僕も学生時代に世界史の授業で習った。当時、僕はこの言葉は「やられたら、やり返せ!」と復讐を奨励する意味だと理解していたが、法典を紐解けば、この言葉の意図は「復讐してよい」という、単純なものではないようだ。

紀元前1770年頃、中東の国、古代バビロニアでは暴力行為が互いの報復によってエスカレートすることがしばしばあり、特に殺人に対する報復はむしろ神聖な行為とみなされ報復が報復を呼び、互いに当事者がいなくなるまで繰り返されたという。そこで、ハンムラビ王は社会秩序を維持するため、「同害報復」の原則を定めた。報復する相手は当事者のみとし、同等の処罰を与ええてよいというもので、「やられたら、やり返せ!」という意味ではなく、「やられても、必要以上にやり返してはならない」と、過剰な報復合戦を防ぐ目的で条文化された。つまり報復を煽るのではなく、むしろ「同程度の復讐で留めなさい」という抑止意図があったという。

そして「ハンムラビ法典」の後書きには王の願いも記され「強者が弱者を虐げないように、正義が孤児と寡婦とに授けられるように」と付け加えられている。このことからハンムラビ王は良心のある賢帝だったようで、国民の最大公約数が納得できるように法の整備に誠実に向き合い法典を編纂したと想像できる。

余談だが現代でもイスラム文化の特徴のひとつに一夫多妻制がある。これを男性上位の制度と見る向きもあるが、実はイスラムの歴史的・地理的背景の中、戦闘等で家長や男手を失った寡婦や子供が、生活に困窮しないように力のある男性は複数の家庭を養うべき、という意識でこの文化が生まれたという側面もあるという。

イランとイスラエルは報復攻撃を行ったが、お互い重要施設などに攻撃を行っておらず、被害は小さい。今のところ「ハンムラビ法典」の言葉は守られているようだ。

来週はGWでブログの更新はお休み♪天気は優れないようですが、皆さん素敵なGWを!


2024年04月19日

マンションの屋根のない平置き駐車場に愛車を停めているが、最近は雨の日が多く黄砂や花粉で車が汚れ、1週間に1度のペースで洗車をしている。自分で洗車をすると筋トレにもなり苦にならないが、マンションはホースを使って洗車することができないので、車に傷が入らないように気を遣う。車はコーティングしているので水洗いだけで汚れは落ち、いつもバケツ2杯の水で洗車している。今週も月曜に纏まった雨が降り火曜日の午前中に洗車をしたが、翌日から黄砂に見舞われた…。

ところで時代は変わり働き方も変化している。健康計測機器メーカーのタニタは2008年に社員の働き方改革に取り組んだ。この取り組みは希望した社員が雇用契約から業務委託契約に切り替え仕事を継続してもらうものだ。業務委託契約を結び個人事業主になった社員はタニタ以外の会社でも並行して働けることや、個人事業主になることで手取り金額が増えるメリットがある。数年前から大手広告代理店もこの制度を導入している。

この制度は働き方の選択肢を広げ主体性を持って働いてもらうことが狙いだが、個人事業主化することによって、自分の使用する金額を経費にすることで手取り金額を増やすことができ、また会社も社員と折半している社会保険料を抑えるメリットがある。

タニタがこの制度を始めたきっかけは、「パレートの法則(2:8の法則)」による2割の優秀な人材が退職していくことを阻止する狙いあるという。会社の業績が悪いときは給与の増額は難しいが、個人事業主になり業務委託契約を結ぶことで手取り金額は増え、優秀な社員と継続して仕事ができることに繋がる。

また会社を辞め転職した場合、転職先にノウハウが漏れる恐れがあったが、個人事業主になり業務委託契約を締結することで、守秘義務が生じノウハウの流出を阻止できることに繋がるそうだ。

今では労働時間に関するコンプライアンスも厳しくなり、今までの働き方が限界に達している。今後、多くの企業で社員の個人事業主化が進めば、日本経済の活性化に繋がるのではないだろうか。個人事業主になり業務委託契約で働くことは時間や場所は個人の「自由」で頑張れば収入も増加する。 「自由」。深呼吸したくなるような響きの良い言葉だ。もうすぐゴールデンウィークで多くのサラリーマンが束の間の「自由」を楽しめる。


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