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2023年10月06日

僕はベランダで過ごす時間が好きで、1年を通して朝はベランダでコーヒーを飲み、夜はベランダで酒を飲む。9月は毎日のように気温が30℃を超えていたが、10月に入ると、突然、季節は秋へと進みベランダは少し肌寒く感じる。もう少し寒くなると、お気に入りのストーブがベランダに登場する。

今週、親父の遺骨を納骨するために教会に出掛けた。親父は生前「俺は無宗教だから、死んだ後は葬式も質素で遺骨は適当に埋葬してくれ」と言っていたが、お袋がクリスチャンなので親父の葬儀を行った教会に遺骨を納骨することに。納骨の日は教会で讃美歌を歌い牧師さんの法話を受けた。その法話の中で「マタイによる福音書7章13~14節」が紹介された。

「狭い門から入りなさい。滅びに通じる門は広く、その道も広々として、そこから入る者が多い。しかし、命に通じる門はなんと狭く、その道も細いことか。それを見出す者は少ない」

その法話を聴いて親父が昔よく言っていた言葉を思い出した。

「簡単で楽な方を選ぶな!」

納骨を終え牧師さんの法話をネットで調べると、イエスは「狭い門から入りなさい」と弟子に語り、「狭き門」は命に通じる門だと説いたと記されていた。門と道は「人の生き方」として語られ、イエスは生き生きとした豊かな人生を送るには、あえて「狭い門」から入り、「細い道」を進むことが必要だと説いている。また聖書の創世記13章1~13節には、アブラハムと甥のロトの話が記され、アブラハムは農耕に適さない丘陵地帯で暮らし、ロトは繁栄の低地で暮らしたという。アブラハムが狭き門を選び、ロトは多くの人が通る広い門を選んだと言える。そして、ロトが暮らした低地は、著しく道徳的に退廃した地域で、後に神が火をもって滅ぼしたと伝わる。

滅びに通じる門と道は広く大勢の人が安易にそちらを選ぶ。広い門と道を進むことは楽で大勢の人がいるので孤独を感じることもないが、その中には低俗で道徳心の無い人も多い。逆に命に通じる門と道は狭く困難で、そこを進む人は少なく孤独を感じる。しかし困難な道を進むことで自分を高め、さらに成長させることができる。イエスは周囲に流されず、自分に示された正しい道を信じて、しっかりと歩むように促しているように思える。親父の言っていた言葉が今になって身に染みた。

「狭い門?広い門?」あなたはどちらを選びますか?


2023年09月29日

明日で9月も終わり、今年も残すところ3か月だ。百貨店などでは早くも来年正月のおせちの予約販売がスタートしている。しかし日中はまだ暑く気温は30℃を超え半袖に短パンで過ごしているので、おせちと言われても今ひとつピンとこない。

ところで、ある出版社が全国20代から60代の男女3,500名を対象に2024年の「おせちに関する意識調査」を行った。調査結果は「来年のお正月におせちを食べると思いますか?」という質問に対し、81.2%が「食べると思う」と回答した。そしておせちを食べる予定の方に複数回答で食べる場所を尋ねたところ、「自宅」と答えた方が83.1%で最も多く、お正月は家族で食卓を囲む姿が改めて示された。

また「あなたのご自宅では、来年のお正月におせちを購入すると思いますか?」という質問に対し、「購入する」と回答した方は68.9%で、昨年度の調査から26.8%増加した。さらに「購入する」と回答した方におせちを購入する理由を複数回答で尋ねると、1位は「自宅では作れないような品目が味わえるから」(61.1%)、2位「年末年始は家事を減らしてゆっくり過ごしたいから」(47.2%)、3位「縁起物・日本の伝統行事を大切にしたいから」(43.4%)、4位「自宅まで届けてもらえて便利だから」(41.3%)などの回答が寄せられた。コロナ禍を経て、手間なくプロの味を堪能できる市販のおせちの魅力や利点が浸透している結果だった。

昔、おせちは市販されておらず各家庭で作るものだった。うちでは年末になると祖母とお袋が夜遅くまで慌しくおせちを作っていたが、祖母が亡くなり、お袋一人でおせちを作るのは大変だろうと、僕がおせちを百貨店で購入し実家に帰省した。正月は妹家族も実家に集まり、皆で賑やかにおせちを囲んでいたが、親父が長く入院するとお袋は僕と一緒に暮らすことになり、以前のようにおせちを囲んで賑やかな正月を迎えることは無くなった。

昭和から平成へ。そして令和へと時代が移り核家族化や夫婦共働きが進むと、手間を掛けることより便利さや効率を求める生活スタイルに変化した。今の時代、都会で暮らす子供達はおせちを店で買う物だと思っているのかもしれない。

昔、実家の台所で祖母とお袋が夜遅くまでおせちを作っていた姿を思い出すと、賑やかだった大晦日や正月が懐かしくまた切なく感じる。あの時代は慌しい中に人の優しさと温もりが溢れていたように思える。 来年の正月のおせちはどうしよう。自宅でおせちを作ってみるのも良いかもしれない。


2023年09月22日

季節が移り変わる時期は去って行く季節と訪れる季節のせめぎ合いで、去って行く季節の切ない涙なのか長雨が続く。福岡でも先週から天気は目まぐるしく変わり、気象台から大雨警報や雷警報の発表が続いた。

今週の月曜日は「敬老の日」で多くの高齢者がお祝いされる様子が報道されていた。厚労省の発表では、全国の100歳以上の高齢者は前年から約1,600人増え92,000人を超え少子高齢化が加速している。国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口では、2070年には総人口が約8,700万人、2120年頃には5,000万人を割り込むという。

ベストセラーになっている『未来の年表 (業界大変化 瀬戸際の日本で起きること)』では、人口減少によって各業界でこれから起きる問題を可視化し、その問題を克服するための方策を示している本だ。この本に書かれている各業界で起きる問題を挙げてみよう。

〇製造業界で起きること…革新的なヒット商品が誕生しなくなる。

〇自動車業界で起きること…整備士の不足で事故を起こしても車が修理できない。

〇金融業界で起きること…IT業界で人材80万人が不足し銀行トラブル続出する。

〇当地企業で起きること…地方紙、ローカルテレビ局が消えてしまう。

〇物流業界で起きること…ドライバー不足で10億トン分の荷物が運べない。

〇住宅業界で起きること…30代が減り新築住宅が売れなくなる。

〇建設業界で起きること…老朽化した道路が修理できず放置される。

〇電車のローカル線で起きること…赤字はさらに続いていく。

〇生活インフラで起きること…地方では水道代が高くなる。

〇医療業界で起きること…2030年頃には「患者不足」になり、「開業医は儲かる」という神話が崩壊する。

〇寺院業界で起きること…多死社会なのに寺院が消滅していく。

〇葬儀業界で起きること…会葬者がいなくなり「直葬」が一般化する。

〇安全を守る仕事で起きること…60代の自衛官が80代~90代の命を守っている

驚くことにこの本に記されている予測は的中しているが、一体なぜ人口を通じた未来予測は的中するのか。それは人口の未来は予測ではなく過去の出生状況の投影のため、1年間に生まれた子供の数をカウントすれば、20年後の20歳、30年後の30歳の人数はほぼ確実に把握でき、人口減少がもたらす未来はほぼ正確にわかるという。

政府は少子高齢化を食い止めようと躍起になっているが、少子高齢化の波は止まらないだろう。それよりもAIやロボットなどの技術を高め、少子高齢化の中で起きる問題を補うことが大切ではないだろうか?

将来、老人だらけになって「敬老の日」は無くなってしまうかもしれない。


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