以前、東京出張に出かけた際、帰りの飛行機の時間までと念を押し、お取引先の方と昼からお酒を飲むことに。1軒だけのはずが2軒目へ。2軒目では誰が言い出したのか「イッキ」が始まった。(言い出すのは決まってそのお取引先の方)しかもウィスキーの水割りはどんどん濃くなり、いつの間にかストレートに。
いよいよ飛行機の時間が迫りお取引先の方がタクシーで羽田空港まで送ってくれた。飛行機の搭乗手続きのカウンターにふらふらで向かうと、航空会社の地上係員に搭乗拒否をされた。理由は泥酔しているお客様はお乗せできないとのこと。
しかたなく他の航空会社の搭乗カウンターへ向かった。(羽田は航空会社でターミナルが異なるので、またタクシーに飛び乗ることになる)そして、その航空会社でも搭乗拒否。
仕方なく酔いが醒めるまでお取引先の方と待合席で眠る始末。(かなり淫らな格好で…)
結局、また違う航空会社の最終便で帰ることに。
先日、日帰り出張で東京に出かけその取引先の方と会うことになった。
先方は電話で済む話なのにと恐縮していた。ランチにビールが運ばれてきた。ビールを飲む前に仕事の話を始め、グラスに注がれたビールの泡が消える前に仕事の話は終わった。そして乾杯!その一杯のビールが火を付けた。その後は以前のように盛り上がり、結局、昼間から3軒もハシゴ。飛行機の便を変更する羽目に。一瞬、「今日も搭乗拒否されるのでは?」そう頭によぎった。
電話であれば直ぐに終わる仕事の話。しかし大切な仕事は例え遠方でも出かけて行って膝を付け合わして話をすることにしている。確かに時間や費用はかかる。しかしその空間でしか感じることのできない温度や質感を肌で感じることができる。そして何よりも共有された時間があり、まさにライブだ。この共有された時間が信頼関係を築いていく。通信が発達した今の時代でも音楽やスポーツなどのライブには多くの人が出掛ける。録画された映像では伝わらない温度や質感を肌で感じることができるからだろう。
空港の中を全速で走り、変更した飛行機にギリギリ間に合うことができた。こんなことなら泊まりにすれば良かった…。
written by ゴンザレス
周りを見渡すとびっくりするくらい席が空いている。2人掛けのシートに多くのお客さんは一人で座っており、しかも2人掛けのシートのどちらも空いている席も目立つ。
飛行機や電車などに乗ると不思議なくらいいつも僕の隣にはどなたか座る。いつも圧迫感を感じ窮屈に目的地に行く羽目になる。何でだろう…。
福岡在住の僕が何故か関東のお客さんを紹介され、「いざ鎌倉へ!」(正確に言うと湘南です)今回の飛行機は行き帰り共に僕の隣は空いており、久しぶりに隣を気にせず自由に座ることができた。
湘南と聞けば海、サザン、サーファーなどと連想し開放的なイメージを僕は持っている。羽田空港からモノレールや電車を乗り継ぎ湘南へ向かった。東京から一時間ほどで湘南に着いた。時折雨が降っていたが、湘南へ着く頃には雨も上がり陽が差してきた。
打合せを終え湘南を案内していただいた。ここ湘南に住んでいる方は少し人種が違うという。隠居されてゆったり過ごしている方や、出世欲があまり無く余暇時間を大切にしているサラリーマン、サーフィンを趣味に持っている方など、要するに自由な生き方をして人生を楽しんでいる方が多いそうだ。そして湘南では全てのスーパーやコンビニに水着で入ることができるそうだ。(パジャマならどうなんだろう…)
「自由」と言う言葉は多くの人が憧れる。仕事なんか投げ出してのんびりここで暮らすのもいいだろうな。ここでホットドック屋でもしてみようか、そんなことを考えてみた。しかし「自由」という言葉の裏には「責任」と言う言葉が必ず潜んでおり、「自由」と「責任」は表裏一体だと考える。もう少し責任感を鍛えないと住む資格は無いな…。
お土産に「湘南ビール」という地ビールを頂いた。仕事に行き詰ったら飲んでみよう。湘南の自由な風を感じることができるかもしれない…。早速家に帰って冷蔵庫に閉まった。
written by エイミー
最近パワハラなどという言葉が日本中を覆っている。多くの職場で怒鳴り声を耳にしなくなった。怒鳴られることで鬱憤を晴らす上司も中にはいたことだろうが、大半は部下や後輩を育てるために仕方なく怒鳴っていたはずだ。
「若い者に酒を強要するとアルハラになっちゃうからさ~」
「アルハラ?」
「アルコールハラスメントなんだって!昔はそんなこと無かったのになぁ」
「…」(何じゃそりゃ!)
そもそもハラスメントとは「苦しめること、悩ませること、迷惑」の意。僕は会社の先輩や上司から酒を誘われると、迷惑でも断るという選択肢はなかった。そして必ずと言っていいほど付き合っていた。しかも割り勘ではなく上司が飲み代を払ってくれていた。(そう言えば一人いたなぁ、せこいのが…)そして大いに盛り上がっていた。上司や先輩は酒を飲めない部下に「戻して強くなるんだ!」そう強要していた(笑)
また上司からは大いに怒鳴られもしたが、落ち込んでいるときや仕事が決まったときなどは必ず酒を飲みに連れて行ってくれた。そこには深い人間関係や絆があったような気がする。だから頑張れた。「ハラスメント」と言う言葉は当時聞いたこともなかった。(セクハラはよろしくないが…)
職場で怒鳴り声もなく酒も誘って飲めないとなると、どうやってコミュニケーションを図れば良いのだろうか…
「君と前向きな話がしたいんだけど、Coffee or tea?」
written by マックス








