毎年7月15日の早朝に山笠のフィナーレである「追い山」が行われる。追い山が終わった静かな福岡に5日間のカンボジアでのボランティア活動を終え、ヘトヘトの身体に鞭打って僕は日本に帰国した。カンボジアは日本よりも暑く湿気も多い国だ。福岡に帰って来ると涼しく感じられた。
カンボジア滞在は短いものであったが、滞在中は全く和食を口にしていない。日本に戻るとやはり和食を口にしたくなる。そう言えば馴染みの天ぷら屋のご主人が、天ぷらは夏の食べものだと言っていたことを思い出した。天ぷらのチリチリと揚げる音が涼しく、夏は天ぷらに合う食材が多いからだそうだ。
早速、僕は天ぷら屋に出かけ、お好みで天ぷらを注文し冷えたビールも頂いた。
「旨い!」
カンボジアの町では「味の素」の文字を良く見かける。驚いたのは露店に売られていた1キロや2キロの袋に詰められた「味の素」だ。アジアで「味の素」がよく利用されていることは知っていたが、あんなに大きな袋で売られていることに驚いた。
カンボジアのガイドからこう聞かされた。
カンボジアでは今も自然の中で、自給自足の生活をする貧しい人が多くいる。
彼らが化学調味料の「味の素」を使って調理したものを口にすると、頭痛が起こり嘔吐してしまうそうだ。僕はアンチ「味の素派」で「味の素」を多く摂取すると胸焼けが起こり、胃腸の調子が悪くなる。カンボジア滞在中はずっと胃腸の調子が悪く、胃腸薬を毎日服用していた。恐らく大量に使用された「味の素」が原因だろう。
「仕込みには5時間ぐらいかかるっちゃんね」馴染みの天ぷら屋のご主人が言った。
「そげんかかると?野菜ば切るくらいやろ?」僕が尋ねると、
「何ば言いいよーと。天つゆやら味噌汁に使う出汁ば取ってくさ、米磨いだり大根おろしば擦たり、とにかく山ほどすることがあるったい。海老とかくさ、毎日200尾ほど皮ば剥きよるけん、今までに200万尾くらいの海老を捌いとろうやぁ。俺は海老にたいがい怨まれとろやー。ハハハハハ!」(…凄い)
化学調味料などを使うと簡単に美味しい料理ができあがるが、逆に簡単に自然の味が壊される。
やはり自然の食材に手間隙かけた料理は旨い。
written by ベルハルト
あるお得意先の社会貢献活動に参加するため、今年もカンボジアに出かける。その活動はカンボジアの貧しい村に小学校を建設し、現地の子供たちに無償で学びの場を提供している。そして、その小学校ではこの時期に卒業式が行われ、その卒業式に参加するためにお得意先はカンボジアへ出かける。なぜか僕も強制連行される。(笑)
カンボジアと日本の卒業式では全く景色が異なる。卒業式は燃えるような炎天下で行われ、参加する子供は半袖に半ズボン。当然、卒業式を見守る親も正装した方などおらず、普段の半袖姿だ。四季が無いカンボジアでは当然のことだろうが日本人には違和感がある。
話は変わるが、以前、あるゼネコンの海外赴任生活が長かった方からこんな話を聞いたことがある。彼はアフリカでの赴任生活が特に長かった。
彼は四季があることで、日本は豊かな文化が育ち、教育も熱心になったと言う。四季があることで、季節ごとに知恵を絞り生活を変化させなければならず、特に越冬するためには暖をとり食糧を備蓄しなければ死に至ることに繋がる。
一年中、暑い国はその気候によって死に至ることが少なく、生きるうえで知恵を絞る必要があまり無いそうだ。生活は単調で食事も毎日同じものを食べ、毎日暑いので仕事もせず昼間は日陰でゴロゴロしている。
だから四季のある日本に生まれたことは、とにかく幸せなことだと彼は言っていた。
日本には風物詩という言葉がある。夏の風物詩をあげると、直ぐに多くの単語が口に出る。
団扇、風鈴、スイカ、浴衣、うなぎ、花火、向日葵、海水浴、そうめん、蚊取り線香…。
一年中暑い国には風物詩という言葉はない。
そう言えば、カンボジアの大人もいつも日陰でゴロゴロしている。
もう直ぐ梅雨が明け、日本にも暑い季節がやってくる。
日陰でゴロゴロしたくなる気持ちもわかる気がする(笑)
written by 彦之丞
年齢によるものなのか、以前に比べて暑さや寒さを然程感じなくなった。
以前はかなり暑がりで、この時期になると早くもクーラーを入れていた。しかし今年はまだ入れていない。神経が少しずつ衰え、気温もあまり感じなくなってきているのだろう。
食べる量も以前に比べると、随分と減った。昨日のお昼に食べたうどんは、麺を半分にしてもらったが満腹になった。寿司屋に出かけてもお寿司を3貫も食べれば十分だし、焼肉であれば肉が3切れあれば満足してしまう。胃も小さくなっている気がする。お酒の量はそう変わりはしないのだが。
ひょっとすると身体のエコ化が進んでいるのかもしれない(笑)
ところで車も家電も、更には住宅も「エコ」という言葉が並ぶ。
「エコ」という言葉は商品の販売戦略上、しっかりと時代のトレンドに組み込まれている。無駄を省くことでランニングコストを抑えることができる。(本当?)しかし何よりもエコとして気にかけないといけないものがある。それは「時間」だろう。無駄な時間を省き、時間をエコ化できれば人生は何倍も豊かで幸せなものになる。
「久しぶりの休みでしたので、一日中エアコン入れて家でゴロゴロしていました」
「…」
「エアコンは最近買った新型のエコ家電なので、随分と電気代が安いんですよ」
「…」(もっとやることないのかよ)
written by マックス








