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2024年10月18日

外を歩くと、かすかに甘く懐かしい香りがする。「あっ、この香り…」

毎年涼しくなったこの時期に金木犀の花の香りが風に運ばれてくる。しかし年にこの時期だけなのでどこか懐かしさを感じる。以前、秋になると至る所で金木犀の香りがしていたが、今は伐採されたのか、以前より金木犀の香りはしなくなり、秋を感じることが減ってしまった。もうすぐコスモスが満開の時期なので、秋を感じるために愛犬と出掛けようか。

ところで今週の月曜日は祝日の「スポーツの日」で、「体育の日」から名称が変わって日が浅いので違和感を覚える。昔、学校では運動会が毎年、10月10日の「体育の日」の時期に合わせ行われていたので、その名称はしっかり頭に刷り込まれている。

もともと1961年(昭和36年)に制定されたスポーツ振興法において、10月の第1土曜日が「スポーツの日」とされていたが、まだ祝日ではなかった。しかし1966年(昭和41年)に日本で初めて開催された東京オリンピックを記念して、開会式が行われた10月10日を国民の祝日とし、名称を「体育の日」と改めた。2000年(平成12年)に、土日と祝日を合わせて三連休を増やし、休暇を楽しめるようにと制定されたハッピーマンデー制度により、「体育の日」は10月の第2月曜日へと変更された。

その後、2020年に開催予定だった東京オリンピックを機に、スポーツの価値や有効性を見直し、スポーツの素晴らしさを各国の人々と共有することができるようにと、「体育」から「スポーツ」と名称が変更された。名称が変更された際に、祝日の趣旨も「スポーツに親しみ、健康な心身を培う」から、「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」へ変更されている。

最近は健康志向で食事に気を遣いスポーツを生活の中に取り入れている人も多いようだ。しかし、今週、スポーツ庁が昨年実施した「体力・運動能力調査」の結果を分析すると、スマホでのゲームやSNSなどスクリーンタイムが増えたことで、運動不足の方が増加しているという。

僕は数年前までスポーツで体を動かすことはなかったが、今は毎週、トレーニングに出掛け筋トレを行っている。始めた頃は「何でこんなきつい筋トレをしなければいけないのだろうか」と自問自答していたが、筋肉が付き徐々に体形が変化したことで、継続するモチベーションに繋がっている。そして汗をかいた後のビールは格別だ。「スポーツの秋!」皆さんもスポーツを始めてみてはいかがですか?

「さぁ、頑張ってトレーニングに出掛けるか!今日の頑張ったご褒美は何にしよう…」


2024年10月11日

敬老の日のお祝いで高齢の母を温泉に連れて行く予定だったが、暑さが続いていたので、時期を延ばし、今週、湯布院に出掛けた。当日の天気はあいにく小雨で半袖では多少肌寒く感じたが、温泉に入るには調度良い気温だ。宿に着き部屋の窓を開けると、目の前には緑の山が広がり遠くに由布岳が望める。一緒に連れて行った愛犬も部屋の前にある庭を喜んで走り回っていた。自宅マンションは改修中で騒々しいので静かな温泉宿で過ごし心が和んだ。

ところで、先週、テレビキー局の親しい先輩からスマホに着信があった。近く来福するので食事の誘いだろうと折り返し電話を掛けると、先輩は元気のない声で電話に出た。

「すみません。お電話を貰ってましたが?」

「折り返しすまんな…。実は○○が秋分の日に心筋梗塞で死んだんだよ」

「えっ!?マジですか!?彼は僕より若いし冗談でしょ?」

「こんな冗談を言うか。マジだよ。東京は亡くなる高齢者が多く、焼き場が混んでるんで直ぐに火葬ができず、この時期になったそうだ。今日が通夜で明日が葬式だ」

「今日が通夜ですか…。弔電を打つので訃報を送って下さい!」

亡くなった彼は、電話をくれた先輩の元部下で、以前うちの会社を担当し来福すると決まって楽しく飲んだ仲だ。詳しく尋ねると、彼は関西支社長に昇格し東京から単身で大阪に赴任していた。秋分の日、得意先とゴルフに出掛けプレー中に突然、体調が悪くなりプレーが出来なくなり休んだそうだ。ゴルフを終え、夕方からゴルフで回った得意先との会食があったので、無理して参加したが気分が優れず途中で帰ったという。

その夜、彼は東京に住む家族と電話中にむせてしまい電話は途中で切れたそうで、その後、家族が何度も折り返し電話を掛けても彼は電話には出なかったという。不安に感じた彼の奥さんは、翌朝、東京から大阪の彼の部屋に駆け付け中に入ると、彼はすでに亡くなっていたそうだ。もし彼がゴルフ場から直ぐに病院に駆け込んでいれば、一命は取り留めることができたのかもしれない。最近、先輩の周りで若くして急死する人が多く、原因は新型コロナのワクチンの影響ではないかという。

「24時間戦えますか?」昔流行った栄養ドリンクのCMのコピーだが、亡くなった彼は日々、営業業務に追われ夜は連日接待、休日は接待ゴルフと休む間もなく働いていた。そんな生活が何年も続き心身に大きな負担が掛かっていたのだろう。数年前、彼と一緒に飲んだ時、僕にこう言った。

「うちのかみさんできた奴で、やりくり上手でしっかり老後の資金を貯めてるんですよ。定年後は再就職はせずゆっくりするつもりです」

彼の言葉を思い出し無念に思えた。また彼と笑いながら酒を飲みたかった。


2024年10月04日

早いもので10月に入り、今年も残り3ヶ月だ。マンションの改修工事は続き、足場が組まれネットで覆われているので窓から秋へと移る景色を眺めることができない。また部屋から離れた箇所の工事でも、その騒音はコンクリートを伝ってマンション全体に響くので、うるさくて外に出てしまうほどだ。耳の良い愛犬Q次郎もその音にストレスが溜まっているようで、レースのカーテン越しに足場を渡る作業スタッフの人影が映るとQ次郎はけたたましく吠える。

「Q!そんなに吠えるとびっくりして足場から落ちるぞ!」

ところで先週末、自民党総裁選で石破氏が勝利し、今週、石破氏が総理大臣に任命された。自民党の総裁選に出馬する顔ぶれが揃った頃、石破氏に勝って欲しいと僕は思っていたが、選挙戦が始まり石破氏の話を聞いているうちに彼の勝利を望まなくなった。それは石破氏が株式投資で得た利益などに課税する『金融所得課税』の強化に言及したためだ。今週の月曜日、石破さんの自民党総裁選の勝利を受け株式市場は大きく反応し1,910円も下落した。この下落の背景には何があるのだろうか?

今、日銀は利上げを段階的に進めているが、金利が上昇すれば国債の利払い費用が増え国債の発行は控えるという機運が高まり、「国や地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス=PB)の黒字化」を石破氏は強く推し進めるだろう。岸田政権でもPBの黒字化は示されたが、当時の日銀の追加利上げ幅は小さくPBの黒字化の議論は「金利のない世界」が前提だった。現在の税収では政策的な費用も十分に賄えず国債発行で補っているが、「金利のある世界」では、国債の発行を控えても国債の利払い費用が増えるので、当然、増税は避けられない。そして石破氏が総裁選で語った「金融所得課税」や「法人税」の強化が現実味を帯び、さらには「消費税増税」にまで及ぶかもしれない。今後、増税が国民の肩に重くのしかかり日本経済は混乱してしまう恐れがある。

結局、この国は誰が総理大臣になっても上手な舵取りができず、豊かで暮らしやすい国にはならないのかもしれない。日本を離れ、海外に移住し観光で日本を訪問するくらいが調度良いかもしれない。

パソコンに向かってブログを書いていると、窓から足場を渡る作業スタッフの人影が映りQ次郎がまた吠える。

「Q、どこか静かなところで暮らそうか?」

「ワンワン!」


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