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2017年10月13日

株式投資を始めて3年ほどになる。山のように本を読み、ありとあらゆる手法を試してきたが3年経ってもて一向に芽が出ない。手法の中には効果的だと思われるものはあったが時間と手間がかかってしまうので、投資にそぐわないように感じた。
そもそも投資は眠っている余裕資金に仕事をさせることなので、時間と手間がかかるのではまるで副業をしているようで本末転倒に思えた。

そこで再考し投資に対する戦略を二つに絞った。まず投資を始める前に投資先を探す手間や時間は掛かっても、その後は放っておいても芽が出て、いつか実を付けるものに投資をすること。また大きく利益を産むことよりコンスタントに利益を生むもので、経済のリスクや地政学リスクに耐えるものにする。そして毎朝早起きして新たな戦力に沿った投資の勉強を再び始めた。

株式投資のひとつにETFというものがある。ETFは投資信託の一種が上場したもので、ありとあらゆる指標などに連動した銘柄があり、株式同様に株式市場で取引ができる。不動産の上場投資信託であるリートが良く知られているが、金や原油、穀物など多種多様な銘柄があり、世界中の多くの銘柄も売買できるので、カテゴリーや国など分散投資が可能だ。例えば有事が起こると株は大きく下落するが、原油や金の価格は大きく上昇するので、そのETFの銘柄を上手く組み合わせて購入することでリスクが軽減される。しかも中、長期での投資スタイルが魅力的と思った。

面白いことにハーバード大学は多くの優秀な卒業生からの寄付金が集まるそうで、その額は年間1,000億円以上になるそうだ。その資金を自前の資産運用会社で運用しており、過去20年の平均年間利回りは10.4%に上るという。彼らの投資は分散投資を行っており、国内外の株式、国債、それに穀物や、天然資源などのコモディティー商品、そしてETFなどにも投資など幅広く行っている。ハーバード大学は優秀な大学で名が通っているが、水面下では優れた機関投資家なのだ。過去20年と言うと、多くの経済危機や有事があったにも拘らず、高水準な利回りには驚いてしまった。

「よし!再起するぞ!」

written by キャサリン


2017年10月05日

今年の百貨店の動きは特に早く感じる。
既に百貨店ではクリスマスケーキや来年のお正月のおせち料理の予約販売コーナーが出来上がり、早い店では9月末におせち料理の予約販売を行っていた。そのためか消費者も多少慌しさを感じてしまう。

数年前の年末に親からおせち料理の手配を頼まれ百貨店に予約に行ったが、おせち料理の予約コーナーは大混雑しており予約の窓口では行列ができていた。多くのおせち料理は既に完売で予約販売が終了していたので、渋々残ったおせち料理を予約することになった。
商品の欠品と混雑する時期を避けるために早い時期から僕はおせち料理を予約するようなり、今年も来年の正月のおせち料理は既に注文は終えた。しかし予約時に料金を支払うことに僕はどこか釈然としない。しかも正月の3ヶ月も前に…。
おせち料理の予約注文を終えると頭の中では年末を感じてしまう。今年の仕事納めの日や、社内の忘年会の日程も決め、もう年賀状のデザインも考えようかと思うくらいだ。このままでは気候のよい秋を感じる事ができなくなってしまう。

百貨店などの小売店は季節を前倒しに消費者の財布の中身を奪い合うので、小売業が季節と一年の速度を速めているように思える。一年を代表する年間イベントを小売業は商機と捕らえ僕らを洗脳していく。そして多くの日本人が小売業の罠に落ちてしまう。
バレンタインデー、ホワイトデー、サンジョルディー、母の日、父の日、ハロウィン、クリスマス…多くの年間イベントは日本の文化と全く無関係なのに皆踊らされてしまう。
代表する年間イベントにそれぞれの誕生日などを加えると、毎月、何かしらのイベントがあり出費が嵩むことになる。僕の母は、母の誕生日、母の日、敬老の日、クリスマス、正月と、僕から何かしらの贈り物を受け取っている。

イベントが多いと物の本来の価値が下がってしまうのではないだろうか。
広告業界に在籍しながら小売業の罠に落ちるとは情けない…。

written by マックス


2017年09月29日

最近、親の老いが加速しているよう思える。両親とも数年前に大病を患ったが、今では何とか健康に暮らしている。母より父のほうが弱っているようで、歳を重ねた父は耳が遠くなり、周りは大きな声で何度も同じことを喋るのが苦痛になり、逆に父も何度も聞き返す事が嫌になったようで、父は少しずつ会話に加わらなくなった。以前より僕は補聴器を勧めていたが、父は頑なに拒んでいた。僕があまりしつこく言うので、最近ようやく父は補聴器を付けるようになり、周りとの会話に加わるようになった。

以前の父は一家の大黒柱で逞しかったが、最近は母のほうが逞しく父は母にいつも叱られている。僕は動けるうちに必要ない物を処分するように言っているが、父はなかなか物を捨てたがらない。先日もこんなやり取りがあった。

「元気で生きとるうちに要らんもんば捨てんと、残った者が大変やろ~が。1日1個で良いけん要らんもんば少しずつ捨てり~よ!」

僕が父にそう言うと、母も同調して、

「そうやろ。お父さんは定年してからスーツ着らんとに、スーツもネクタイも一杯タンスにあるとよ。それにあの山のようにある本はどうするとやろうね~」
「…」

父は黙ってその場を離れた。僕は母にもこう尋ねた。

「お袋もこげん食器が要るとね?1年に1度も使わんもんは捨てんね」
「1年に1度も使わん食器もあるばってん、買ってから1度も使ってないのもあるとよ」
「何やそれ!?」
「昔、お父さんと伊万里の陶器市に行って良か器ばたくさん買うたったい。持って帰ってくるのにも重いけん大変やったとよ。私は何度か使おうとしたばってん、お父さんがもったいないけん、まだ使わんでよかって言うけん閉まとうと」
「あんたたち、頭おかしいっちゃないとね!わざわざ遠くまで高い器ば買いに行って、苦労して持って帰ってきてくさ。使わんで死んでしまうばい!」

母は隣の部屋に居た父に

「お父さんあの伊万里の陶器市で買った器はどうするとね~!」
「…」
「最近、補聴器ばつけとるとに聞こえんふりばするとよ」

元気で少しでも長生きしてくれたらと願っているが、あの大量の物を今のうちに何とかしとかなければ、結局僕が片付けることになる…。

written by ダニエル


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