例年、6月は梅雨入りが発表されても雨は殆ど降らず過ごしやすい時期だが、先週から高温多湿の日が続き、まるで東南アジアにいるようだ。エアコンを入れずに暑さを耐えていたが、愛犬Q次郎がベロを出して冷たい床を探して部屋を移動しているので、Q次郎が熱中症にならないようにエアコンを使い始めた。犬は人間と違い汗を掻いて体温調整をすることができず、口からベロを出して呼吸することで熱を放出し、体温調節をしている。しかも体が毛に覆われているので熱中症に掛かりやすく、犬にとって快適な気温は24~26℃と言われる。
ところで愛犬Q次郎は僕のセラピードッグだ。僕が外出すると、玄関で帰りを待ち帰宅すると喜んで尻尾を振って飛びついてくる。椅子やソファーに座っている時も、膝の上に飛び乗ってきて、寝る時も体を擦り寄せて一緒に眠る。Q次郎は癒しと元気を僕に与えてくれる。
本来、セラピードッグは高度な訓練を受け、一般的な犬とは違うスキルを身に付けており、人間に貢献してくれる貴重な存在だ。セラピードッグは人とふれあうことで、身体と精神の機能回復をサポートする犬で、高齢者施設や病院、ホスピス、障がい者の入所施設などで活躍している。また刑務所で服役囚の社会復帰を助け、被災地では多くの人の心の支えになっている。そして最近ではセラピードッグを取り入れる小学校や中学校が増えているという。コロナ禍を経て教育環境は大きく変化し、日常的に鍛えられるコミュニケーション力を磨く機会が減り、不登校の子どもや自殺する子どもが増えてえている。その中、セラピードッグは子供たちに元気と癒しを与えているという。
セラピードッグになれる犬種は決められておらず犬種に制限はない。犬種よりも性格が重視されるようで、以下が判断基準になるそうだ。
・穏やかで人間が好きで人見知りをしない。
・大きな音や見知らぬ場所でも落ち着いていられ、人の膝の上でも落ち着いていられる。
・無駄吠えをせず、他の犬を見て興奮しない。またおもちゃや餌を見ても興奮しない。
・飛びつき癖、突進癖がない。
・セラピードッグとして仕事を楽しめる。
etc
この判断基準を見ると、Q次郎はどの基準も満たしていないので、社会でセラピードッグとして活躍できそうにない。Q次郎は人間も犬も嫌いで、無駄に吠え、おもちゃや餌に興奮し、飛び付き癖もある…。
しかしうちでは甘えん坊のやんちゃなセラピードッグだ!昨日、Q次郎は歯医者で痛い思いをした僕に寄り添い、癒してくれた。
「ありがとう!Q!」