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2024年04月19日

マンションの屋根のない平置き駐車場に愛車を停めているが、最近は雨の日が多く黄砂や花粉で車が汚れ、1週間に1度のペースで洗車をしている。自分で洗車をすると筋トレにもなり苦にならないが、マンションはホースを使って洗車することができないので、車に傷が入らないように気を遣う。車はコーティングしているので水洗いだけで汚れは落ち、いつもバケツ2杯の水で洗車している。今週も月曜に纏まった雨が降り火曜日の午前中に洗車をしたが、翌日から黄砂に見舞われた…。

ところで時代は変わり働き方も変化している。健康計測機器メーカーのタニタは2008年に社員の働き方改革に取り組んだ。この取り組みは希望した社員が雇用契約から業務委託契約に切り替え仕事を継続してもらうものだ。業務委託契約を結び個人事業主になった社員はタニタ以外の会社でも並行して働けることや、個人事業主になることで手取り金額が増えるメリットがある。数年前から大手広告代理店もこの制度を導入している。

この制度は働き方の選択肢を広げ主体性を持って働いてもらうことが狙いだが、個人事業主化することによって、自分の使用する金額を経費にすることで手取り金額を増やすことができ、また会社も社員と折半している社会保険料を抑えるメリットがある。

タニタがこの制度を始めたきっかけは、「パレートの法則(2:8の法則)」による2割の優秀な人材が退職していくことを阻止する狙いあるという。会社の業績が悪いときは給与の増額は難しいが、個人事業主になり業務委託契約を結ぶことで手取り金額は増え、優秀な社員と継続して仕事ができることに繋がる。

また会社を辞め転職した場合、転職先にノウハウが漏れる恐れがあったが、個人事業主になり業務委託契約を締結することで、守秘義務が生じノウハウの流出を阻止できることに繋がるそうだ。

今では労働時間に関するコンプライアンスも厳しくなり、今までの働き方が限界に達している。今後、多くの企業で社員の個人事業主化が進めば、日本経済の活性化に繋がるのではないだろうか。個人事業主になり業務委託契約で働くことは時間や場所は個人の「自由」で頑張れば収入も増加する。 「自由」。深呼吸したくなるような響きの良い言葉だ。もうすぐゴールデンウィークで多くのサラリーマンが束の間の「自由」を楽しめる。

2024年04月12日

先週末、桜並木が続く室見川沿いの道路を車で走った。満開の桜はまるでトンネルのように道路を優しく包んでいるのでサンルーフを開けた。もうすぐ散り時なのだろうか、桜の花びらがサンルーフから車内に舞い込んでくる。散っていく桜の花びらを見ると喜びと同時に寂しさを感じる。

ところで今年に入り各地で地震が発生し、東日本大震災以降、日本の東側にある太平洋プレートの動きが活発になっているという。元日に能登地方を震度7の地震が襲い、台湾でも震度6の地震が発生し沖縄に津波警報が発令された。そして今週、太平洋に面する宮崎で震度5弱の地震が発生、千葉でも群発地震が続いている。

東日本大震災前も震源地近くで、プレート境界の断層がゆっくりとズレ動くスロースリップが発生し地震が多発したという。小さなズレが何度も起きると大きな地震を引き起こすそうで、千葉で起きている群発地震は心配だ。千葉では2月下旬から震度1以上の地震が25回以上発生しており、海底が2㎝ほど南東へ動いたと推測され、その震源が南東に移動すれば首都直下型地震の引き金になる可能性があるという。

また今後30年間の発生確率を70~80%と予想される南海トラフ地震が懸念される。東日本大震災以降、南海トラフにあるフィリピン海プレートとユーラシアプレートの境界でも大きくひずみが溜まり巨大地震の危機が迫っている。政府が算出した南海トラフ地震の被害想定では、最大震度7~9以上の大きな揺れと高さ20mを超える巨大津波が発生するといわれ、東海地方から九州にかけての広大な範囲が複合的な災害に見舞われる。そして最悪のケースでは静岡県だけで11万人近くの人が死亡すると予想されている。

福岡でも約20年前に震度6弱の福岡西方沖地震が発生した。僕は地震発生時に都市高速に掛かる荒津大橋を走っており、まるで映画の中にいるように大きく揺れる橋の上で、車にしがみついた。福岡の中心部ではビルの窓ガラスが割れ歩道に落下し、古い民家は崩壊していた。

福岡の中心部には警固断層と呼ばれる活断層が延びており、自宅から直線距離で約3キロの場所にある。この断層は今後30年以内に地震が発生する確率を4つに分類されるランクで、最も高い確率で発生するSランクに指定されている。地震が発生するとマグニチュード7を超える可能性があり、爆弾の上で暮らす市民は心穏やかではない。いつ爆弾が爆発してもいいように常に準備をしておかなければならない。

2024年04月05日

昔は季節がゆっくりと移り変わっていたが、地球温暖化の影響なのか、近頃は突然のように季節は変わる。桜の開花宣言が出ると気温は夏日を超え、初夏のような陽気だ。その中、新社会人なのだろうか?馴染まない新しいスーツ姿の若者を見掛ける。昔、僕も新しいスーツで初出勤をしたな~。僕の入社初日はあいにくの雨で新しいスーツが濡れたことを覚えている。午前中はオリエンテーションがあり、その後、上司と新入社員は福岡の老舗鰻屋で昼食を取った。鰻屋で緊張しながら初めて鰻の懐石料理を食べたことを今でも覚えている。

ところで一風変わった入社式の様子がテレビで報道されていた。ある化粧品メーカーの入社式は新入社員が早く会社に馴染めるようにと、入社式の開始前、会場脇に設けられたメイクコーナーで新入社員と年齢の近い社員が新入社員にメイクを施し交流をしていた。

またある会社では従業員の多様性を尊重しようと、服装や髪形を自由にし、金髪の男性社員やワンピース姿の女性社員が入社式に参加する異様な光景が映っていた。そしてある銀行では業務や会社の雰囲気を知ってもらおうと、新入社員の両親を招待して入社式が行われ、さらにサプライズで投資用の10万円を初任給に上乗せし支給することを入社式で発表した会社など、様々な入社式が報道された。

一風変わった入社式を行う背景には、人手不足や若い社員の転職が影響しているようだ。今の時代の若い社員はひとつの会社で働き続けようと考える人は少なく、自分が成長できる環境があれば直ぐにでも転職しようと考える人が多いようだ。日本はゼロ成長やマイナス成長という時代が長く続き、ひとつの会社に忠誠を尽くしても将来の安定や安心が担保できないと考えているという。彼らに魅力的に映るのは自身のキャリアに寄り添い、キャリア開発の機会や環境を与えてくれる会社で、まずは自分のスキルアップを優先しているようだ。会社もその若い社員のニーズを受け止め一風変わった入社式を始めている。しかし一風変わった入社式全てが良いとは思わない。

新入社員の緊張をほぐし心温まる入社式は納得できるが、カジュアルで何でもありの入社式には疑問を感じる。学生時代と違い社会人として初めて踏み出す入社式は、やはりフォーマルの服装で両親など招待せず身の引き締まる入社式であって欲しい。驚いたことに入社初日に退職したという新入社員がこう語っていた。

「何か違うなぁと、思ったんですよ…」

彼の真意は何だろうか?

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