昨年の暮れ、大手企業が社員の自席にあるパソコンを廃止したと報道されていました。
社長が社内を見渡した時に、社員間に会話が全く無く、黙々と業務を処理しているように感じたからだそうです。ただ、自席のパソコンは廃止しましたが、社内の共有スペースに数台の事前に予約制でパソコン利用できるそうです。ただし、一人45分とパソコンの使用制限時間が決まっているそうです。
その結果、この企業では新商品が多く開発されるようになり、売上に占める新商品の比率が約20ポイント上がり、全体の売上もかなり伸びたそうです。
なぜ良い結果が生まれたのでしょうか?
二つの要因があるそうです。まずパソコンを自席から廃止したことで、社員間での会話が増え社内のコミュニケーションが取れ、多くのアイデアが生まれるようになったそうです。
また事務所内の共用パソコンに使用制限時間があることで、パソコンに向う前に資料や企画書等の内容や構成を事前に考え、段取り良くまとめなければなりません。その結果、業務効率も格段に上がったそうです。
私のお取引先の方で全くパソコンを利用しない方がいます。利用しないのではなくパソコンが全く使えず、また使い方を覚える気すらありません。最近になって携帯電話のショートメールを覚えたようです(笑)しかしコミュニケーション能力は抜群に高く、アイデアも豊富です。まず自分のデスクにいることは無く、ほとんど外出しており、情報収集や多くの方に会いコミュニケーションを取っています。その結果、営業成績も抜群に高いのです。きっと多くの方はパソコンに向うことで、仕事をしている感があるのでしょう。
時代が便利になることによって生産性が低下する。本末転倒のような気がします。
皆さんも社内のパソコンのスイッチを入れない日を設けるか、使用する時間制限を設けてみてはいかがですか?きっと社内の会話が自然に増えアイデアもたくさん生まれるはずです。
パソコンを全く使えないお取引先の彼が以前言っていました。
目の前に座っている部下に、「あの仕事どうなった?」そう聞いたら、「先週、メールで報告していますが?何か?」、彼は切れて、「お前、目の前に座ってんだから、メールじゃなくて口に出して言え!!」そう怒鳴ったそうです(笑)
written by SDB-1
先日、体調を壊しある病院に出掛けました。内装は落ち着いた雰囲気で心地良く、受付の女性や看護スタッフは笑顔で驚くほど親切で、先生も爽やかに丁寧に対応してくれました。
また最近のタクシーもお客さんを乗車させる際に、運転手さんが運転席からドアを開けるのではなく、わざわざ降りてきてくれて丁寧にドアを手で開けてくれます。(急いでいるからタクシーを利用しているので、車内から開けてくれたほうが早いのですが…)
多くの商品やサービスが溢れている現代、多くの企業が他社との差別化を図るために「ホスピタリティー」という言葉をスローガンに掲げ、サービス面を強化しています。丁寧で親切な接客はもちろん大切だと思います。
しかし「ホスピタリティー」をマニュアル化する企業も多いようです。そもそも「おもてなし」、「丁寧」、「親切」などは心や精神からくるもので、マニュアルが必要なのでしょうか?社会人になってから養うものではなく、そもそも子供の頃からの日々の生活の中で、家族や周囲の人などから養われていくものです。それは相手を気遣い、思いやる心ですからなのです。それをマニュアルで指導すると、トラブルやクレームに対応できないと思います。トラブルやクレームは突発的に発生し千差万別ですから。
しかし今の社会は、相手を気遣い、思いやる心は希薄になってしまっています。しかし企業の中でホスピタリティーをマニュアル化して推し進め強制するのではなく、周りの人を大切に思いやることからしっかり教えてやらなければならないと思います。自分がされて嬉しいこと(嬉しかったこと)や、嫌なことなどをミーティングやワークショップ形式でしっかり考えて行動に移すことが大切だと思います。マニュアルに沿って行動に移すより、考えさせ行動させることで、突発的なトラブルにも対応できると思います。
人間は感情を持った動物ですから…。
written by マックス
数年前から1年間に52冊の本を読むことを己に課し読書を続けています。1年は52週あるので1週間に1冊読むペースです。今年は滑り出し順調で、例年より本を読む量はハイペースで推移しています。
小説はほとんど読むことがなく多くがビジネス書です。(歴史書や伝記なども好きです)基本的にその分野の本を最低3冊以上読むことを心がけています。そうしないと、ある著者の偏った内容がインプットされるからです。
読みたい本をどのように見つけるのか尋ねられたことがあります。新聞の書籍広告や書店の売場も参考にはしますが、基本的に興味がある分野や調べたいことをベースに探しています。また1冊の本から、他の本に巡り合うことも多くあります。本の中で紹介されている本や、本の最後にある参考文献です。その分野の知識を深く身につける際には大変役に立ちます。
しかし若い頃に比べ、一度読んだだけではしっかり理解できず、また多少老眼が出てきたこともあり読書をするのも一苦労です。
学生の頃は学校の先生に質問したり教えてもらったりすることができるのですが、今は本が先生のような存在なので質問などができません。本当に知識として身に着けたい分野がある場合は、その分野の違う本を10冊以上読み、その中で本当に価値のある本を3回以上は読み込まなければ、その知識が身につきません。
良い本はお客様や協力会社のスタッフにプレゼントしたり読むことを薦めます。仕事上のスタッフとその本の内容を共有することで、思いのほか仕事がスムーズに進んだり、良い仕事に繋がったりします。
皆さんも豊かな人生のために、年間読む本の目標数字を掲げみてはいかがですか?
written by マックス